騎士と池袋と、素直な気持ちと

08/25
今日は就活関係の訓練だった。

場所は、よりによって池袋。
僕が敬遠していた場所。

相棒は騎士。

カタコトだけど、
騎士も割と話す。
こいつが方向音痴にならないように願っている。

騎士と池袋を歩く。

「美味しそうな匂い・・・たくさんの人・・・楽しそう」

確かに池袋にはたくさんの飲食店がある。
もちろん、食事だけじゃなくて、スイーツも。
大きなデパートもあれば、家電量販店もあって・・・

そして、首都高様も通ってるし、
旅に出るためのバスや電車も多くくる街だった。

「霧丸・・・池袋、楽しそうな街・・・アニメだけ・・・じゃない」

本当は時間があればゆっくり散策したかったけど、
今はそんな余裕ない(埼玉に戻って仕事だった)ので、普通に帰った。

これは、きっと自分が、
池袋=身の回りにいた害悪アニオタが好む街=近づいたらダメな街
という印象が濃かった。

それが、いざ言ってみると、
その手のものに関わらなきゃ、全然面白そうな街だった。
ただし、忍たま乱太郎関係のイベントやっている場合は除く

「霧丸・・・今度、どこかでご飯食べよう・・・別に俺だけじゃなくて、瑠璃とか相方さんとか連れてきてもいい・・・」

騎士の以外な発言に、僕は唖然とする。

僕は会食恐怖症だから、
外で食事できない。ましてや、その後電車に乗って帰るなんてもってのほかだ。

「霧丸の外食恐怖・・・乗り物酔い・・・嘔吐恐怖・・・パニック障害・・・全部凄く辛そうなのはわかってる・・・
今日だって霧丸、凄く内心苦しそうだったのわかった・・・
でも、乗り越えないと・・・霧丸、また引きこもって辛い思いする・・・」

・・・

確かにそうだ。

池袋で食事すればいいものを、
急いでいることを口実に、できなかった。
その後、電車に乗るというのが、恐怖だったから。

「最初は、近く・・・新都心でも、大宮でもいい・・・
電車に乗って、外で食事してきてほしい。

一度できるってわかれば、距離は・・・伸びていくから・・・

昨日・・・霧丸・・・新都心で瑠璃とご飯食べてきたから遅くなったのかとおもった・・・
瑠璃に聞いたら・・・霧丸、外でご飯食べられないからって聞いて・・・
だから瑠璃・・・わがままのせいで無理させたんじゃないかって、心配していた・・・

瑠璃のためじゃない・・・将来の霧丸のため・・・克服したほうがいい・・・」

別に瑠璃に関しては、
特に無理はしちゃいない。


「真夏の夜の匂いがする」


まるで、今回の瑠璃と僕を描いた曲だ。

この界隈は、なんかやたらと、タルパとかとのイチャイチャ話しが多い。
僕はそれを「現実逃避乙www」と、バカにしていた目で見てるが、
ある日、自分の思念体が、僕に抱いてほしいと頼んできたのを知って、困惑している。
僕も、現実を捨ててイチャイチャしている連中の仲間入りすることになるのか?

唐突に、瑠璃のことが頭から離れなくなる。
(ラピスラズリをもってから、いろんなことが起きる)
いろんな困難が僕を襲う。
でも、これは僕がただ今まで甘えてきたから、そう思えているのかもしれない。

そんなことをしていた、お盆休みのある日。
僕は当然仕事だった。


帰り道、京浜東北線のホームで、
大きなスーツケースを持った家族づれやカップルを見る。

きっと、南浦和で武蔵野線から乗り換えてきたのだろう。
(武蔵野線は電車によっては、夢の国がある舞浜に止まるものもあるから)
それでも、自分は仕事だ。しかも、激務。お盆休み?なにそれ、食えるの?


ああいいなぁ・・・
自分も正社員してた時に母親に会いに行った、夏の京都に今度は御朱印集めにでも行きたいなぁ・・・
もしくは、忍たまの聖地巡礼(尼崎を初めとした兵庫や大阪あたり)でもいいなぁ・・・
まぁ、そんなこと、今の状況じゃ、とてもじゃないけど、
できるわけないな・・・お金もないし、やったら、叩かれるだけだし・・・

お盆の人不足からの激務と、持病の熱中症で、僕は体調を崩す。
その時、浴びせられた言葉がこうだ。
「藤沢は結局努力してない、藤沢より辛いやつなんてたくさんいるのに!!藤沢は気合が足りない」

本当に自分は甘えている?

本当に悪いのは自分だけ?

気がつけば迷っている。
間違っているのは、藤沢霧丸の方だろう。
でも、なんで間違っていると認めない。
クビになって、路頭に迷うのが怖いから。

この世はそう甘くはない。
そう思うしかないだろう。
働いたからお金がもらえるだけ、
幸福と思って働いたほうがいいのだろう。

「死ねば楽になれる」
誰かがそういっていた。
いきているのが辛いなら、死ねばいいと。
僕の脳は、激務と洗脳で完全に判断能力を失っていた。
もうこの世から消えて楽になろう。
そう思って、僕は練炭を買って、火をつけた。
楽になれる。そう信じて。

「この闘いも、きっと神の試練なのですね」
死のうとしてる僕の背後で、瑠璃の声が聞こえた。

そんなことを抜かした瑠璃は救世主か、
それとも、ただ説教垂れてるだけか。

それでも辛い状況は変わらず、
瑠璃がただ、面白半分であんなことを言ったのかとさえ思えてきた。
おい、ふざけんなこのクソ!

瑠璃を殺せば、僕は楽になれる?
瑠璃がいなくなれば、僕は報われる?

そんなことを思っても、確実にイエスとは言えないし、
瑠璃がなんで僕を生かしたのか、
なんで僕がそれでもいきたいと思ったのか、
僕がいきている意味はなんだろう。

きっと、それの正確な答えは、ずっとわからないままなのだろう。


じゃあ瑠璃なんて無視して死ねばいい。
今更ここまできて、慰めてくれた親も所詮は毒親だったじゃない。
それは、できなかった。
親も瑠璃も周りも、裏切れなかった。

いまだにこんなボロボロなのに生きてる意味はわからないけど、
僕はなんとかいきている。
でも、今の場所からは逃げる決意は決めた。退職届も出した。
このまま過労で死ぬくらいなら、失業してでもいいから生きていたいと思ったから。

「今度はちゃんと、ちゃんとしたところに勤めて幸せになりましょう、霧丸さん」

また彼の声が聞こえた気がした。


退職を決めたある日の休日、
僕は瑠璃と、デートスポットに来ていた。
周囲はカップルだらけ。
瑠璃が、ただぎゅっと抱いてほしいと僕に迫った。

おいおい・・・抱いていいのかこいつ。
僕はとっくに成人していて、
瑠璃は13歳のショタだぞ・・・
どこのおねショタ物だよ!!
(乱太郎になれなかった理由が、ぶっちゃけ性別なわけで・・・)

この界隈は、みんな思念体大好きすぎるとか文句ばっかりいってた。
ここで瑠璃を抱いていいのか?
僕もイチャイチャしてる界隈のやつの一人?
僕も現実逃避してるやつの一人?

ここで瑠璃を抱いたら、もうクールで真面目といわれている藤沢霧丸は崩壊して、結局は僕もイチャイチャ側になって戻れなくなるんじゃないか?

それでいいのか??


・・・・



僕が生かされた世界は、
天国か地獄かはわからない。
でも、瑠璃がいたから、僕は今、
この世に健康な体で生きている。

生きていてよかった。そう思えた。


確かに今は、試練の時なのかもしれない。
それをどう乗り越えるかは、僕次第だろう。

楽をすれば、不運を嘆くだけのメンヘラにはなれるだろう。
しかし、それでは辛く、苦しいだけの無限ループになってしまう。
楽して生きられるだなんて、世の中は、簡単にはできていない。
見つかったらでいいやなんて思っているうちは、いつまでもこの環境を変えられない。

今回は、仕事を辞める代わりに、
本当の幸福の姿を探し得た。
でも、お金がなければ幸福は得られない。
そのための場所を探そう。ずっと、守れるだけの場所を・・・

何かを犠牲に、何かを得る。
なにを捨てて、なにを得るかの選択。
それが人生なのだろう。


・・・といった感じになる。
おかげで、真夏の夜の匂いがするは絶賛ヘビロテ中だ。

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かうんたー


プロフィール

藤沢 霧丸

Author:藤沢 霧丸
一人暮らし系20代の生きる屍です。

まったりやってます

Twitter→@dancing_junk

Instagram→Instagram@kirimaru_fujisawa



≪同居人紹介≫
【人工精霊(主要)】
・相方(サファイア)AB型

・長女(アクアオーラ)B型

・瑠璃(ラピスラズリ)O型

・玻璃(水晶)?型

【サブ要員】
・姉御(ローズクォーツ)A型
※主役はあくまで⬆️4人とのことです。

【備考】
・廃墟帝國は相互リンク募集中のようだ!
・本名や見た目等詳細については思念体たちとの約束で非公開とさせていただいております。ご了承ください。

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