2019-07-13 18:08 | カテゴリ:霧丸の戯言
最近、孤独を感じる。
何をしていても、
どこにいても。

最近は、依り代を持たずに家を出ることも増えた。
あれやこれやと、
ああだこうだ言われるのにも疲れてしまっていた。

一人になりたい。
一人でいたい。

でも、

いざ一人になったら、
なんか寂しくて・・・

「だから僕たちがいるって言ってるの」

後ろを向けば、騎士が腕を組んで、立っていた。

気が付けば相方、長女、瑠璃までもが、
近くにいた。

「あたしたちはー霧丸がいくら一人でいたいっていってもー依り代がある限りは基本的にずっと近くにいるんだからねー」

「折角アンプあるんだから暇ならギターでも弾けばいいだろ?それとも、久々に俺かアイツで遊ぶか?」
暇そうにベースの手入れをしている相方に、

「ネコさんと一緒にいると、私まで眠くなってきます。ちょっとお昼寝しますね」
僕のベッドに横臥する瑠璃。

ああそうか。
こいつらの事、すっかり忘れていた。

今回の帰省は、
誰を連れていくとか迷って、結局4人全員連れて来たんだっけ。

「霧丸さん、あのね、ヒロアカの続き読みたいですって言ったら怒ります?」

昼寝するとか言ってた瑠璃が起き上がって徐に聞いた。

「別に・・・中古であったら買ってくるよ。ただね、最近はアニメが10月から始まるからか、あまり見かけないんだよね―」
「わかってます。見つけたらでいいですよ」

前だったら、お前いい加減にしろ、
なんで俺がそんなもの買わなきゃならないと怒っていた。
ヒロアカ自体は、今は割と好きな方になりつつある。
というか、再度ポルノグラフィティを聴きたいと思わせてくれた切っ掛けになってくれたので、
或る意味でヒロアカには感謝している。


心なしか、瑠璃も最近は落ち着き、
メンヘラ臭は感じなくなった。

「なんであそこまで、ヒロアカを嫌っていたんですか?あの時の霧丸さんは、正直異常でした。
私はとても怖かったけど、ここは従うのが理にかなってると思ったので、
私も霧丸さんがオタクにならないよう、アニメを排除したりしてましたが・・・

今回の騎士さんの件は、思えばこのころから始まっていたようですね」

瑠璃の言う通りだろう。
あの頃の僕はやたら尖っていた。

それほど、嫌悪感を抱いていたのだ。
オタクになってしまうことが。

「ヒロアカもさ、今思えば、どうせ黒バスとかと同じ、腐●子が好きそうな感じだと思ってたのもあるんだ・・・」

僕は以前、黒バスを読んでいた。初期の方だけど。
だけど、腐●子に人気が出てきたリ、
信者に嫌な思いをされたことが切っ掛けで、
黒バスを途中放棄した。


どうせヒロアカだってそんなもんだろうって思っていた。

でも、実際には違った。

作者さんへのリプが殆ど英語だったこと、
どっちかといえば腐より子供や外人に受けていることを知って、
これなら平気って思えるようになった。

瑠璃が好きだからとか、
そんなの関係なく、
独特の雰囲気が好きになった。

なんでいい作品だったのに、
一方的な考えで蹴ったのかが惜しい。



その件以降、ずっと瑠璃とは真面に口をきいていなかった。
それもそうだ。瑠璃は、もう怒っているに違いない。
もう僕とは口を利きたくない筈だ。

もうこのまま、瑠璃はいっそのこと消えてしまえばいい。瑠璃の事を忘れてしまおう。
次は、ちゃんと一緒に好きな物を楽しんでくれる、そんな人の元に産まれれば・・・
そう思ったこともあった。

「でもあの時藻掻いたから、今こうして霧丸さんがギター弾いているんですし、
騎士さんだって出てきてくれました。
私も、ピアノ弾いて楽しいって思います。

空気が読まない発言をしてしまったり、
倒れてしまったのはちょっと反省ですけど、
私はピアノもヒロアカも、どちらも大好きです。

だから・・・もういいんですよ。
自分を責めないでください・・・」

そういった瑠璃は、
泣いていた。

「私は、霧丸さんや騎士さんや皆さんと一緒に生きていたいです・・・だから、一人だなんて・・・言わないでくださいよ・・・」

管理者のみに表示する