2019-06-26 18:33 | カテゴリ:霧丸の戯言
騎士は今回の帰省で、
また実家に留まると言い出した。

「なんで?どうして?」

僕が聞いた。
親父にギターの鬼門たるFの押さえ方やコツを教わった所だった。

一緒に帰って練習しようよ。
僕に色々教えてよ。
君だったらできるでしょ?
そう思っていたのに…

「僕がまた、此処にいたいと思ったから。霧丸には、あの3人とか姉御とかいるでしょう?」

でも・・・と僕は渋った。
だって、君と一緒にギターを楽しむ。そう言っていたのに、
裏切られた気分だった。

「ギターが上手くなるか、諦めてまたアニオタに戻るかは、霧丸の努力次第。僕は頑張ればうまくなるよってアドバイスをしただけ。それが僕にできること。それ以上は・・・彼らの仕事を奪う趣味はないよ」

騎士は何処か、ぼんやりとしていた。

「ちょっとまって・・・なんで三馬鹿の仕事を奪うって・・・君は嫌じゃなかったのか?相方に負けたくないんじゃないのか!?お前・・・これだったらまた相方に居場所を奪われるよ!!」

「いいよ。僕の居場所は、ここだから・・・」

「ここ?」

「実家が、僕の居場所だから・・・」

騎士が、ニコリと笑った。

「さっきも言った通り、あっちで霧丸と一緒にいるのは相方たちの仕事。
そして現実世界でギターを練習するのは霧丸だけ。
まぁ相方は現実世界にベースあったら、あの部屋でも弾くだろーけど・・・

だから霧丸がギターにしろ何にしろ、困ったらくればいい。
親父は喜んでギター教えてくれるだろーし、
僕はいつでも待ってるから!」

「騎士君よ、言ってる事が矛盾してないか?君は、相方に負けたくないからとか言っておいたくせに、
今度は、僕は此処にとどまるって、おかしくないか??
だったらあっちで相方をぎゃふんといわせてやればいいだろ」

「・・・まぁ矛盾してるようだけど、僕は相方と張り合う気はないからさぁ~
それに、霧丸が現に4人じゃきつそうじゃんw
孤独はさらに孤独を生むというし・・・

このままだと瑠璃がリアルにアイキャンフライしかねない」

「・・・瑠璃のバカは勝手にすればいいよ」

「まぁ冷たい事言う人・・・瑠璃が痛いかまってちゃんなのは百も承知だけど、
平然と勝手にすればとか言っちゃう霧丸も霧丸だなー
僕があっちにずっといて、霧丸とギターやっていたら、残された長女ちゃんとか姉御とかどう思うかな?」

「それは・・・」

きっと、瑠璃のように寂しさから、負の行動を起こしてしまう事も否めないだろう。
瑠璃だって結局は、かまってちゃんをこじらせて、病的になったわけだし・・・

「だから霧丸、またおいでよ。相方によろしくね!」



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