実家に留まったもの

06/26
騎士は今回の帰省で、
また実家に留まると言い出した。

「なんで?どうして?」

僕が聞いた。
親父にギターの鬼門たるFの押さえ方やコツを教わった所だった。

一緒に帰って練習しようよ。
僕に色々教えてよ。
君だったらできるでしょ?
そう思っていたのに…

「僕がまた、此処にいたいと思ったから。霧丸には、あの3人とか姉御とかいるでしょう?」

でも・・・と僕は渋った。
だって、君と一緒にギターを楽しむ。そう言っていたのに、
裏切られた気分だった。

「ギターが上手くなるか、諦めてまたアニオタに戻るかは、霧丸の努力次第。僕は頑張ればうまくなるよってアドバイスをしただけ。それが僕にできること。それ以上は・・・彼らの仕事を奪う趣味はないよ」

騎士は何処か、ぼんやりとしていた。

「ちょっとまって・・・なんで三馬鹿の仕事を奪うって・・・君は嫌じゃなかったのか?相方に負けたくないんじゃないのか!?お前・・・これだったらまた相方に居場所を奪われるよ!!」

「いいよ。僕の居場所は、ここだから・・・」

「ここ?」

「実家が、僕の居場所だから・・・」

騎士が、ニコリと笑った。

「さっきも言った通り、あっちで霧丸と一緒にいるのは相方たちの仕事。
そして現実世界でギターを練習するのは霧丸だけ。
まぁ相方は現実世界にベースあったら、あの部屋でも弾くだろーけど・・・

だから霧丸がギターにしろ何にしろ、困ったらくればいい。
親父は喜んでギター教えてくれるだろーし、
僕はいつでも待ってるから!」

「騎士君よ、言ってる事が矛盾してないか?君は、相方に負けたくないからとか言っておいたくせに、
今度は、僕は此処にとどまるって、おかしくないか??
だったらあっちで相方をぎゃふんといわせてやればいいだろ」

「・・・まぁ矛盾してるようだけど、僕は相方と張り合う気はないからさぁ~
それに、霧丸が現に4人じゃきつそうじゃんw
孤独はさらに孤独を生むというし・・・

このままだと瑠璃がリアルにアイキャンフライしかねない」

「・・・瑠璃のバカは勝手にすればいいよ」

「まぁ冷たい事言う人・・・瑠璃が痛いかまってちゃんなのは百も承知だけど、
平然と勝手にすればとか言っちゃう霧丸も霧丸だなー
僕があっちにずっといて、霧丸とギターやっていたら、残された長女ちゃんとか姉御とかどう思うかな?」

「それは・・・」

きっと、瑠璃のように寂しさから、負の行動を起こしてしまう事も否めないだろう。
瑠璃だって結局は、かまってちゃんをこじらせて、病的になったわけだし・・・

「だから霧丸、またおいでよ。相方によろしくね!」


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かうんたー


プロフィール

藤沢 霧丸

Author:藤沢 霧丸
一人暮らし系20代の生きる屍です。

まったりやってます

Twitter→@dancing_junk

Instagram→Instagram@kirimaru_fujisawa



≪同居人紹介≫
【人工精霊(主要)】
・相方(サファイア)AB型

・長女(アクアオーラ)B型

・瑠璃(ラピスラズリ)O型

・玻璃(水晶)?型

【サブ要員】
・姉御(ローズクォーツ)A型
※主役はあくまで⬆️4人とのことです。

【備考】
・廃墟帝國は相互リンク募集中のようだ!
・本名や見た目等詳細については思念体たちとの約束で非公開とさせていただいております。ご了承ください。

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