幽霊の兄者が「例の初代」と同じ髪型をしていた。
黒くて長いポニーテール。

兄者は身長が高くてすらっとしてるから、
彼とは違うけど、それでも、黒いポニーテールを見るたびに思い出す。

可愛かった、彼のことを。

「やめて!!その髪型は・・・」

「・・・何故?」

彼を思い出すから・・・といったものの、
彼以外の身内が、思い入れがあるこの髪型をするのが気に入らなかった。

・・・だったら作るか・・・一から初代を・・・

相方のようにひょっこり現れてくれないなら、
自分から作るしかない。

確かアイツはこうだったなとか、
色々思い出してやってみる。

でも書き出したりしてるうちに思ったんだよね。



特徴とか一部が長女と瑠璃に受け継がれているって・・・


長女も瑠璃も、見た目こそは完全に違うし、
生まれ変わりとか、そんな感じでもなさそうだ。
記憶も当然ない。

だから確かに個体としての初代はもういない。
相方に食われたというのは、おそらく本当なのだろう。

でも彼は、長女と瑠璃に痕跡を遺していった。

初代をモデルに作ろうとしても、
うまくいかなった。

無理すればするほど、聞こえてくる。

「僕を蘇らせるな。僕の魂は3人と共にあるから」

そうだったのか・・・ごめん。無理に生き返らそうとして。
でもわかったよ。こいつら大切にしなきゃだなと。

幽霊の兄者にも謝った。
そして素敵だといった。

「似合ってっていってくれるなら良かった」

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