瑠璃にそっくりだけどどこか違う少年がいた。

メガネと髪色が違うだけで、
基本的には瑠璃と同じ。

彼には記憶がない。



ただ虚ろで、ただぼんやりとしていた。

「私は誰?私は、どこからきたの?」



本物の瑠璃はと言うと・・・
どうやら、藤沢島の屋上庭園で倒れているのを発見されたらしい。

七松小平太のぬいぐるみを力強く抱きかかえ、
ポケットからも七松小平太の人形が発見されたと言う。

瑠璃が好きだったのは潮江(六年推し)のはず。
どう言うことか。

瑠璃自身は療養所に運ばれたらしいが、
いまだに目を覚まさず、
かといって死にもせず、
小平太人形を誰にも渡さんとばかりに握りしめて、
眠り続けている。

瑠璃そっくりの少年にそれを話しても、瑠璃を見せても、
私は知らない。彼なんて・・・

といっている。

握られた小平太に何を意味するのか・・・
僕には理解できなかった。

ただこれだけはわかる。

この少年は瑠璃が分離したもの。



なぜ彼は、分離したのだろう・・・

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