母親と電話してた時に聞いた事。
母親は今度、映画『翔んで埼玉』を親父と見に行くそうだ。

あの親父が茶番劇のような映画に興味持つとは珍しい…
前ならきっと下らないだとか言ってただろーに。
それとも、親父もすっかり埼玉県民になったから?
(藤沢家はどちらも埼玉出身ではない)

まぁ、なんだかんだいいつつも親が仲良くしてるのを見るのはいい事だと思うし、
そもそも翔んで埼玉の原作本を今度映画やるし面白そうといって、勧めたのは実は僕だ。

僕自身も、見てみたいとは思ってる。
原作になかった『千葉』との争いが気になる。



そんな話を妹者にしたわけだ。


そしたら、

「何の話してるんですか?」

ばりの勢いで突然、読んでもいないのに瑠璃が来たわけだ。どこから湧いた。

僕が流れを説明すると瑠璃は、
「こういう話が出来るのはいい事です。私もヒロアカの続きを読みたい」
と、この流れでヒロアカをねだってきたわけだ。

続けて妹者もまた、
「自分も(僕が見ているアニメの)約束のネバーランドの原作本を読んでみたい」
と言ってきた。

漫画嫌いの僕、激怒する。




そもそも瑠璃、

お前、なんで呼んでないのに勝手に湧き出てるんだよ。
あと俺は漫画が嫌いだからと何度言えばわかる。
喧嘩売ってるのか?

「漫画読んでると馬鹿になるって言われても、休みの日は引きこもって、星ドラばっかやってる人に言われたくない!」

「てめぇ、星ドラ馬鹿にしてるのか?」


もうここからは、
うるせぇとか、そんな事の連続で…




僕はやっぱり漫画が嫌いだった。

生産性のないし、
馬鹿になると言われた通り、
漫画ばかり読んでる奴にロクな奴がいないから。

お上品な感じで好きだった本屋に漫画が置かれるようになってから、
その本屋の見栄えや高級感が薄れた気がして仕方ない。
多くの趣味の本が並ぶ中で、下品な二次元の絵が所狭しと並んでる。
オシャレな店だっただけに、景観をぶち壊されたというショックも大きい。


「僕は馬鹿にはなりたくないからこれ以上、漫画をねだるなら、2人とも、藤沢家から追い出すから」

と、キツーく言った。

妹者は、
「わかった…」と言ってしょんぼりしつつも、
理解してくれたようだが、

瑠璃はそれでもまだこんなの間違ってる…だとか抜かしてきていたので、ついに僕は防犯用に置いてある木刀を出し

「このまま生きるか、ヒロアカ全巻買ってやるからそれ読んだら僕に殺されるかの何方かを選んでよ」

と、笑顔で言った。

瑠璃は流石に観念したようで、

「ごめんなさい…もう何も欲しがらないから許して下さい。ごめんなさい…」

と言ってくれた。

「思えば、こんな紙切れの中の世界に夢中になっていた私は何処か可笑しくなっていたようです」

そう。

目が覚めてくれて良かった。


何度も言うが、
僕は漫画が大嫌いだ。

想像する力が薄れ、

絵がないと何も考えられなくなってしまうから。

日本の誇りだとかなんとか言って馬鹿を正当化してるなって思う。



実際、職場で漫画読んでる馬鹿は本当にロクでもない馬鹿だったし…

想像する力が無くなったら、
終わりだから…
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