2018-12-18 03:33 | カテゴリ:精霊の事
相棒に言われた言葉は、僕の胸を突いた。

「三男が言うこと聞かないから」

淡々と僕は相棒に返す。

「藤沢家はイチャイチャを嫌っている。なのにさっきもだけど三男はくっついてくる。それが嫌で嫌で嫌で仕方ない。
僕はただ『不可能を可能に』したかったのに・・・余計な感情なんていらない。

そもそも、現実逃避して思念体といちゃついているのを見てると、虫唾が走る。
藤沢はあくまで『不可能を可能にする』事だけを求めているだけ」

「次男曰く、霧丸は最近、行き詰まっているんだって?」

「何のことだ」

「仕事も何もうまくいかないとか・・・」

何故今、その話になるのかが僕にはわからなかった。

「何のことかわからんが、とりあえず、三男はもうだめだ。
これ以上居座り続けられても、藤沢の意図から外れるだけ。
もう、手を打たないと・・・」

さて、どうして追い出そう。。。
あの様子だと、ラピスを壊しても、無意味だろう。
壊してもおそらく僕の精神領域に移行し、タルパ状態になるだろう。
だからラピス破壊はもう考えないでおこう。

次に戦力外通告をする。

これも先日からやってきたことだ。
三男を呼び出し、これこれこーいう理由だから君はもう藤沢家には置いておけないから消えて欲しい。
と、説明する。
も、当の三男には聞き入れてもらえず
「霧丸さん、今日寒いですねー」
等と話をはぐらかされる始末。

要は、話が通じない。



なので対策としては、
藤沢家に居たくないと思わせることだろうか。

そう。三男を精神的に追い詰めていられなくして、自主的に出て行くように仕向ける。

或いは、藤沢霧丸以外にはやらないと決めていた『虐待』だろうか。
罪がないのに一方的に虐待するのは悪だけど、
言っても聞かないなら、仕方ないのだろうか・・・

「それはやめたほうがいい。逆に霧丸が反撃でやられる」

と、次男に止められたけど・・・

どうしようか・・・無視だとまた前みたいになるし・・・

「霧丸はどうして不可能を可能にしたいの?それって他の方法でできないの?」

「できない」

「だったら自分たちを人間じゃなくて機械にでもすればよかったんじゃないかな?
人間だから誰しも感情が出ることはあるのに、
それを気に入らないけど自分の結果だけは欲しいって・・・
霧丸はただ『困難にたちむかった俺TSUEEE』したいだけなのかな?
どっちにしてもただのブラック企業じゃん。

それどころか、霧丸がずっと家に篭ってることが多くなった。
それって電車乗ったり美味しいもの食べたりする機会が減ってるってことだよね?

『不可能を可能に』どころか、衰退しているように見えるけど」

「機械は美味しいとかいえるか?つーか、じゃあ、三男を許せって言うの?
ブログやTwitterで『三男様かわいい❤️大好き❤️』とか書きまくればいいの?
ヘドが出るくらい嫌いなタイプにならなきゃダメってことか?」

「紅蓮の闇は甘く深く 持ちつ持たれつ、堕ちて候・・・何の歌詞だっけ・・・?」

相棒が、おもむろにきいてきた。

(続)

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