2019-07-31 15:32 | カテゴリ:霧丸の戯言
長女は願った。
性の不条理を壊したい。と。

相方は願った。
粗末な人間だけど、生きたい。と。

瑠璃は願った。
ただ、自分を愛して欲しい。と。

そして僕は願った。
優しい兄のような存在が欲しい。と。



その思いが生んだのは、
一体なんと言うのだろう。

理想の癒し、

理想の存在、

理想の兄、

理想の自分、

理想の身体・・・

僕が考えるに、
それが、長男の正体ではないか?


僕と3人が、
それぞれの理想で産んだ存在。

幽霊なんかじゃない。
一種の生霊。

もしそれが本当なら、
アニメをバカにしてるバヤイじゃないわー


ギターを僕に勧めた長男。
それは、恐らく相方が生んだ長男だろう。

相方はベースが好きだった。
だからこそ、似た楽器のギターを勧めたか?

そして長男が首を吊って死んだという事。
これは恐らく、相方が首吊り自殺未遂をしたことに由来するだろうか?(騎士曰く)

相方は唯一、サナトリウムの奥深くで、
拘束されていた経験があるようだ。
もしかしたら・・・


僕を監禁した長男。
それが、恐らく長女が生んだ長男かと思われる。
長女は、どうやら・・・

うん。

これは難しい話だから割愛。

言ってしまえば、子孫を残す事が本当に好きってことか?って事らしい。


みんなのお兄さん。
それは、瑠璃と僕が生んだ長男だ。

瑠璃は諸事情(いわゆる性的な目的や版権物ではありません)から、
自分は僕が生んだ慰み者であって、本当は自分を愛していないのではないかと、
不安がっていたらしい。

相方からは、嫉妬も含めて暴行を受けるわで、
辛かったらしい。

これはリアルの僕もだけど、
だからこそ、自分を無条件に愛してくれる存在を作ったのでは?

僕と3人の悩みが集まり、
それを解決だか逃避だかする目的で生まれたのが、長男だとしたら・・・


僕はもっと3人に気を使わなきゃだし、
勿論、騎士や御嬢も大事にしなきゃならない。

逆に、お互いが求めていたものをしって、
なんか清々していた。


そして思った。
一人じゃないって。


話は変わるが、
御嬢はどうやら、
僕が探していた、ギター関係の存在だったらしい。

騎士も確かにギターは弾ける。
でも、騎士の場合、相方への復讐目的であった為、
それが中心ってわけでもなく、
こちらにきてからは、
ファッションなどに興味を示すことも多いようだ。

最近は、中性的な容姿を生かしてか、
オフショルダーを好んでいることがおおいが、
どうみても凛とした感じの女性である。
黒髪ポニテだし・・・

御嬢は今、
音楽を趣味にしたいなら、楽器を弾くだけじゃなくて、
座学も大事だと厳しく言ってきている。

それは、イラストに興味がある人が、
最初からディフォルメ化された漫画タッチの絵を描くのではなく、
クロッキーやデッサンから始めろと言っているのと同じだと、彼女は言う。

確かにそうだ。
メジャーコードやマイナーコード、
セブンスコードはどうやって構成されているのか、
ギターはどこに何があるってわからないけど、
理論さえわかっておけば、パッと音が想像できるようになる。

抑える場所はギターだと、
ピアノと違って黒鍵と白鍵に分かれてるって訳じゃないから、なお難しいが、
まぁそれはまた次の段階になってからだ。
まずは、コードの理論を理解しよう。

語り弾きやギターボーカルと言うのがある通り、
ギターは伴奏、メロディーはボーカルで補うのが鉄板だっけ?


と、話は逸れたが、
長男の正体が、こいつらが生んだ存在と知った時、
僕はショックだった。
こいつら、
ただの変態と棒人間と、メンヘラのくせにって思った。

でも、なんかこいつらを逆に愛おしいって思えてきたんだよね。
まぁ、騎士とお嬢もだけど・・・

こいつら、いくら蓋してても、
見てる時は見てるんだなって思った。

ああ、なんて扱ったらいいのやら
2019-07-30 00:39 | カテゴリ:精神世界
今日は休み。

ここのところ、ずっと疲れていた。
何をするにも気力がわかない。

朝は9時から、
夜は22時過ぎまで仕事。
なんやかんやで帰るのは23時すぎで、
ギターの練習なんていっているバヤイではなかった。

また過剰飲酒するわ、
アニメみて終わりで後悔するわ、
(彼方とギヴンくらい許してやれ自分。と思う反面、作品によって差別するの止めろって厳しい自分もいる)

ギターはうまくいかないし、
仕事は忙しいし・・・

起きるのも億劫だった。

面倒だから寝ていた。

寝たかったから寝た。

今日は休みだから、
ちゃんと身体を休めるのもありかなって思って。



真っ白い部屋にいた。
ぼんやりしていて、
なんかおぼろげだ。

拘束とかはされていない。
外には自由に出られるようだ。
ドアの形から何からして、
病院のようだ。

外に出る。
見覚えがある場所。

幻想サナトリウム。

「気がついた?」

背後から声をかけられる。
御嬢。

「ご機嫌いかが?」

「どうして僕がここにいる」

「霧丸がすごく疲れてるからじゃないの?

ここには霧丸を苦しめるものは何もないから、ゆっくりしていくといいわ」

幻想サナトリウム。

ここには確かに何もない。
ロビーにテレビはあったけど、
線が繋がっていない、ただの飾りだった。

現実の僕は、ただひたすら、星ドラをやっていた気がした。
月額パスでおまかせ戦闘しながら、
溜まっていたアニオリなコナンをみていたり、
ギターをちょっと弾いたりしていたけど、
ひたすら星ドラに没頭していた。

ドラマも見た。
凪のお暇。
一時期話題になった漫画が原作のドラマ。
僕の現状と似ているからか、一気に引き込まれた。
僕的には今期のドラマはこれがトップか。
まぁいい。今日は霧丸のお暇だ。



「霧丸、ようこそ。幻想サナトリウムへ」

幻想サナトリウムーーー

それは、心が疲れてしまった時に、行き着く場所。
サナトリウム…療養所という言葉通り、
治療をするための病院ではなく、体や心を休めるための施設だ。

長女、騎士、瑠璃、相方、御嬢・・・

5人は心身が疲れてしまった時、任意でくることもあるらしい。
勿論、やらかせば強制的に連れてこられるそうだが・・・
僕の部屋は、以前、瑠璃がいた部屋の隣だった。

隣の瑠璃が昔いた部屋に行く。
ベッドの上には綺麗に畳まれた入院着が置いてあるだけで、
当然瑠璃は居なかった。

廊下で意外な人物にあった。
長女。

そのまま部屋まで付いてきて・・・ああ・・・色々あった。

2019-07-27 16:01 | カテゴリ:霧丸の戯言
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2019-07-26 00:44 | カテゴリ:同居人の事
久々に夢を見た。
彼らと地方に旅に出る夢。

瑠璃と騎士と、
相方と僕に分かれて一泊目を過ごす。
(依代が出ていたのも、この3人分だ)

瑠璃はどうやら、遊園地に騎士と一緒に行きたかったとか。
表向きはヒロアカがどうとかいってたけど、事実かはわからない。

一泊目。

相方の車に乗って、僕たちはその日の宿を探していた。
(相方、運転できたの?)

そんな時、宿が見当たらず、
どうにもこうにもできなくて、
ついたのは、赤と白でテーマパークにあるようなお城のような形で作られた、
よく地方にありがちな、所謂、連れ込み宿・・・

中は意外にもキチンと温泉が整備されていて、
寝室も意外と和室。勿論、布団。

僕は、相方に襲われたのを必死でこらえていたらしいが、記憶がない。

翌日。
とある大型温泉施設で瑠璃、騎士組と合流。

温泉に浸かるが、
休憩スペースで他の客と一緒に騎士と瑠璃が爆睡してしまい、
相方も行方不明に。

僕は混乱していると、
長男らしき奴に連れ去られ、車に乗せられる。

一般道で120キロ出し、アップダウンが激しい道をジェットコースターのように走って、
何処かへ行った後、戻ってきた。

そして温泉施設の片隅にある廃教会へ連れて行かれ、
控え室で花嫁の格好にさせ、礼拝堂へ連れていかれる。

長男はやっぱり、僕を連れて行くのが目的だったのかと思ったが、
服装からして新郎ではなく、
新郎役は別にいると言った。

少し待ってると、誰かが教会のドアを開けた。
相方だった。

「来たね、新郎くん」

「誰が新郎だ!!」




その後、騎士と瑠璃が駆けつけてきた。
「次は君たちの番だね、騎士くん、瑠璃くん」

「え?」

「騎士くんが瑠璃くんを保護したのは知ってるんだよ?騎士くん、それは本当にただの同情ってだけ?
瑠璃くんも、そんな軽々しくホイホイとついて行く子じゃないのはわかってるんだよ?騎士くんに何かあるのかな?」

「それは・・・」

騎士と瑠璃は、反応からしてどうやら付き合っているらしい。

まぁこいつらが付き合っていることはとにかくとして、
同性愛なんて、認められるのだろうか?

「認められるよ?愛するのに、性別なんて壁は、この世界にはないんだから」

と、長男は軽く言った。




目が覚めた後、長女が起こっていた。
自分が狙っていた騎士が、男の子である瑠璃に取られたことを知って、
ショックだったらしい。

「あー、長男は相方が作り出した幻影だよー
霧丸、相方に振り回されていたんだよー」

ということを聞いたけど、真実は定かではない。
これは探ってみる必要があるようだ。
2019-07-21 01:56 | カテゴリ:同居人の事
瑠璃の様子が最近おかしい。
虚構の空間に向かって声をかけていたりと、
なにやらおかしな行動が目立っていた。

あのヒロアカのお守りを買ってあげた日からおかしいと、
騎士と長女から聞いた。

瑠璃は「木偶」と名乗る人物と話をしているらしい。

最初は「木偶」の正体は、瑠璃についている使い魔の薄紫のオーラを放つ霊魂だと思っていた。
そうでもないらしい。


木偶という名前の通り、
見た目は、ボサボサの緑髪。
そしてそばかすの青年。
根暗じゃないけど、正義感が強い、地味系の性格だ。

でも超人的な能力は使えないし、
英雄になりたいとかもいってない。

普通の子だ。


どうやら、瑠璃のイマジナリーフレンドのようだ。

瑠璃は、自分の理想の友人を作ってしまったようだ。

瑠璃には同年代の友人がいなかったから、
きっと望んでいたのだろう。

だから、僕は空のラピスを瑠璃にあげた。
最初は水晶をと思ったけど、お気に召さなかったようだ。
自分だからってラピスがいいらしい。

「木偶ー私ですねー」

瑠璃は木偶にだけは、木偶と呼び捨てにするらしい。
なんということだろうか・・・
意図せずとも、同居人が増えてしまった。

瑠璃に悪いから、害がないなら、放っておくか。
2019-07-18 15:38 | カテゴリ:同居人の事
先日、一人でギターのアンプを探しに新都心のコクーンへ行った。
色々迷ったけど、結局10wのアンプを購入。

昼はそのままで、
夜はヘッドホンをつけて練習ってことになりそうだ。
やっぱりエレキ買ったからには、アンプに繋がないと意味がない・・・気がする。

さて、

別にその日は瑠璃を連れてきてはいなかった。
というよりも、思念体は誰も連れてきていなかった。
自分の買い物だから、一人でじっくり見定めたかったから。
(エレキやってる騎士でも連れて茶でもすればよかったかなとか後悔したのはまた別の話)

そんな時、
島村楽器を出てふとヨドバシカメラ(同じコクーンの中にある)に行ったんだが、
そこで探してしまったのが、ヒロアカのグッズだ。

別に今ヒロアカにハマっているとかいうわけでもないし、
瑠璃のご機嫌を取ろうとか、そんな気はない。
ただなんとなく、ヒロアカが見たくなったのだ。

最初は、ヒロアカのパズル買って、瑠璃と共同作業を…ということも考えたけど、
大きすぎる上に値段が高かったし、
藤沢家のパネル掛けは、残念ながら忍たまで定員オーバーしているから、
置く場所がもうない。

まぁ、同じような大きさの忍たまの夏柄のパズルがあるから、
夏が終わったら、それを撤去して代わりにヒロアカのパズルを置くのも有りだろう。
何にしろ、今は自分のアンプが優先だ。

そんなわけで溜まっていたポイントを叩いて買ったのが、
ヒロアカのお守り型のマスコットだ。
(本当に神社で売られているようなお守りではない)
これが一番手頃な金額で買えるグッズだったから。

中身は偶然にも出久。
僕が一番好きなキャラだった。

それを瑠璃に見せたら、
最初はどんな風の吹き回しかとか疑いの目で見られたけど、
瑠璃様、結局デクのお守りに頬をすりすりしているのをみる限り、
よっぽどお気に召しているそうだ。
「私はヒロアカのキャラで好き嫌いはありませんので、誰でも良かったですよ」
どうやら、瑠璃は僕がヒロアカを認めてくれたのが嬉しいようだ。



朝もお守りに向かって「デクさんおはようございます」なんて言ってるのを見てしまった。
こうしてパワーアイテムやら本物の神様のお守りやらというのはできるのだろうか、と僕は思った。
瑠璃がこうして、お守りのデクを拝んでいる(?)のをみると、
どんどん何かが溜まっていく気がする。

確かに絵柄のディフォルメされたデクが出てこられても困るけど、
もし瑠璃の祈りで作ったとしたら・・・それはそれですごい発見になるかもしれない。
僕はそのお守りに、使っていないハート形の水晶を入れた。

お守りには元から、袋と同じ絵が描かれたアクリルプレートが入っていたけど、
願いを受けるものが、アクリルというのも、また気が引ける。
だから水晶を・・・と思ったけど・・・
「なんでアクリルだからダメなんですかね?」
という瑠璃の疑問もあってか、そのままでいる。
これでどうなるかが楽しみだ。

2019-07-13 18:08 | カテゴリ:霧丸の戯言
最近、孤独を感じる。
何をしていても、
どこにいても。

最近は、依り代を持たずに家を出ることも増えた。
あれやこれやと、
ああだこうだ言われるのにも疲れてしまっていた。

一人になりたい。
一人でいたい。

でも、

いざ一人になったら、
なんか寂しくて・・・

「だから僕たちがいるって言ってるの」

後ろを向けば、騎士が腕を組んで、立っていた。

気が付けば相方、長女、瑠璃までもが、
近くにいた。

「あたしたちはー霧丸がいくら一人でいたいっていってもー依り代がある限りは基本的にずっと近くにいるんだからねー」

「折角アンプあるんだから暇ならギターでも弾けばいいだろ?それとも、久々に俺かアイツで遊ぶか?」
暇そうにベースの手入れをしている相方に、

「ネコさんと一緒にいると、私まで眠くなってきます。ちょっとお昼寝しますね」
僕のベッドに横臥する瑠璃。

ああそうか。
こいつらの事、すっかり忘れていた。

今回の帰省は、
誰を連れていくとか迷って、結局4人全員連れて来たんだっけ。

「霧丸さん、あのね、ヒロアカの続き読みたいですって言ったら怒ります?」

昼寝するとか言ってた瑠璃が起き上がって徐に聞いた。

「別に・・・中古であったら買ってくるよ。ただね、最近はアニメが10月から始まるからか、あまり見かけないんだよね―」
「わかってます。見つけたらでいいですよ」

前だったら、お前いい加減にしろ、
なんで俺がそんなもの買わなきゃならないと怒っていた。
ヒロアカ自体は、今は割と好きな方になりつつある。
というか、再度ポルノグラフィティを聴きたいと思わせてくれた切っ掛けになってくれたので、
或る意味でヒロアカには感謝している。


心なしか、瑠璃も最近は落ち着き、
メンヘラ臭は感じなくなった。

「なんであそこまで、ヒロアカを嫌っていたんですか?あの時の霧丸さんは、正直異常でした。
私はとても怖かったけど、ここは従うのが理にかなってると思ったので、
私も霧丸さんがオタクにならないよう、アニメを排除したりしてましたが・・・

今回の騎士さんの件は、思えばこのころから始まっていたようですね」

瑠璃の言う通りだろう。
あの頃の僕はやたら尖っていた。

それほど、嫌悪感を抱いていたのだ。
オタクになってしまうことが。

「ヒロアカもさ、今思えば、どうせ黒バスとかと同じ、腐●子が好きそうな感じだと思ってたのもあるんだ・・・」

僕は以前、黒バスを読んでいた。初期の方だけど。
だけど、腐●子に人気が出てきたリ、
信者に嫌な思いをされたことが切っ掛けで、
黒バスを途中放棄した。


どうせヒロアカだってそんなもんだろうって思っていた。

でも、実際には違った。

作者さんへのリプが殆ど英語だったこと、
どっちかといえば腐より子供や外人に受けていることを知って、
これなら平気って思えるようになった。

瑠璃が好きだからとか、
そんなの関係なく、
独特の雰囲気が好きになった。

なんでいい作品だったのに、
一方的な考えで蹴ったのかが惜しい。



その件以降、ずっと瑠璃とは真面に口をきいていなかった。
それもそうだ。瑠璃は、もう怒っているに違いない。
もう僕とは口を利きたくない筈だ。

もうこのまま、瑠璃はいっそのこと消えてしまえばいい。瑠璃の事を忘れてしまおう。
次は、ちゃんと一緒に好きな物を楽しんでくれる、そんな人の元に産まれれば・・・
そう思ったこともあった。

「でもあの時藻掻いたから、今こうして霧丸さんがギター弾いているんですし、
騎士さんだって出てきてくれました。
私も、ピアノ弾いて楽しいって思います。

空気が読まない発言をしてしまったり、
倒れてしまったのはちょっと反省ですけど、
私はピアノもヒロアカも、どちらも大好きです。

だから・・・もういいんですよ。
自分を責めないでください・・・」

そういった瑠璃は、
泣いていた。

「私は、霧丸さんや騎士さんや皆さんと一緒に生きていたいです・・・だから、一人だなんて・・・言わないでくださいよ・・・」
2019-07-09 22:51 | カテゴリ:同居人の事
元のキャラを消すなりなんなりしなかったので、
騎士は消えなかったが、
魂が抜けたように、おとなしくなった。

「なんでだろう・・・あの石・・・恐ろしいものが宿っていて、僕はあれに乗っ取られた感がしたんだよね・・・でも、依り代を変えてから、楽になった」

騎士が言っていた意味はわからないが、
騎士の表情は、以前と違って、とても穏やかだった。

そして僕は・・・

最近の異常気象とか復讐の代償のせいで、
体調がすこぶる良くなくて、ぶっちゃけ萎えている。

「僕はわからなかったよ。霧丸が何がしたかったのかが。
ギターが上手くなりたい、アニオタになりたくないなら、飯や寝る時間を削ったり、
仕事辞めたりして練習したら上手くなれるのに、
なんでやらないのって」

「それは・・・今は仕事は辞められない。一人で生きていくためにも・・・」

騎士は理解できなかったようだ。
僕、霧丸が本格的に音楽を志していたのか、

騎士が相方に抱いたような、
(騎士は自分の居場所を奪った相方を、僕はギター含めた趣味の音楽で散々迷惑をかけた)親父を超えたかったのか、

それともただの道楽だったのか・・・

ギターが上手くなりたいって言っても、
どの程度なのかがわからなかったらしい。

趣味がアニメじゃなくてアクティブ系の音楽だから偉いのか?

うーーん・・・そうではない。


親父こそ趣味が音楽で、
僕の本当の名前も、実はとあるアーティストに由来するものの当て字的なものだと言われているけど、
親父はギターの師匠でもあるけど、音楽で家族に多大なる迷惑をかけたバカだ。

ぶっちゃけ親父がいなかったら、ギターをやりたいなんて思わなかっただろうし、
バンドリとかの影響で始めていたとしても今頃は、Fの壁にでも当たって、誰にも相談できず挫折していたか、
はたまたアンプを古いワンルームで鳴らして追い出されていたかもしれない。

あるいは、それこそただのアニオタ堕ちしていたか。

そう思うと、親父あってこそのギターと言える。

「あとそれと、長女はあのアニメ以外は興味ないし、霧丸も昔からあのアニメだけが好きってだけでしょ?
で、あのアニメ以外は興味がないから、こうして他の趣味を探してるんでしょ?

だったら、それはただの好き嫌いであって、
アニオタとは言えないんじゃないかな?」

騎士が言うアニオタというのは、
どうやら、いろんなアニメを見るのが好きという印象らしい。
たった一つの作品や声優を愛しているのは、ファンといって、また違う存在と言っていた。

「確かにあの作品だけを通年見ているというのは固着しすぎていると思うから、流石に周囲も注意するだろうけど、
通年もの抜きでアニメとドラマ2〜3作程度だったら問題ないんじゃないかな?

あと、テレビ見ながらギター練習するのもアリだと思う。
ギリギリしていたら、逆に疲れちゃうもん。
僕は夕方は実家の母親と一緒に日テレのニュース番組(every.ですね。わかります)みながら練習してたなー」

まぁ、最近はあまりにも合わないものはアニメもドラマも容赦なくカットしている。
合わないものでも知識がどうこういう人はいるだろうけど、
だったらリアタイでやっているバラエティ番組やラヂヲをBGMにして練習した方が、まだマシな気がする。

(ただし、特性上、Mステのような音楽番組は最近は見たら切らないようにしているが・・・)

「霧丸は、どんな風にギターを弾けるようになりたいの?」

騎士が聞いてきた。

ああそうだ。

僕は、腐●子とか言われるのが嫌だったんだ。

以前の職場のアニオタに言われたのが、

「え?●期物のアニメ見ないであのアニメとか通年ものだけ見てるの!?
アレってみんな同じ顔で何がいいのかわからないんだけどw」

って言われたことがあって、
僕の中ではそれっておかしいことだって思っていた。

でも、現実はそうではなかった。

それもそうだ。
僕は、その作品のファンであって、
アニメオタクじゃないんだから。

「あのアニメが好き→アニオタかと見せかけておいて、
ギター持つと別人的な感じになるというか・・・

昔のあのアニメのギャグの中で、
『時折見せる、鬱系でもファッションでもない、ほんとうの闇属性感』が好き。
まぁ今はご時世柄もあって、あまり濃い闇は見せられないだろうけど・・・

アニメが好きとか最近の煽りで興味持った腐●子だとか思われたくないし、
そんなつらじゃなかったのにっていう意外な一面が欲しかった。
でも、迷惑かけちゃダメだよね。それじゃあアニオタになるより最悪だわな。
以前であった害悪アニオタや、どっかの騒音親父と同じだわー」

僕は、ふっと笑って、
休憩と言って外に出た時に運命的に出会った中古の俗に「ぞーさん」と言われているミニギター(普通の大きさのと合わせて2本目のギター、しかもこのぞーさん、僕が中学時代好きだった某バトルアニメとのコラボデザインで、値段もお手頃だけどジャンク品じゃなくて十分なものだった)を抱いて笑った。

あの時出かけなかったら、
こいつにも出会わなかったし、
騎士が改心しなかったのかもしれない。

きっとこのギターは、その証なのかもしれないね。

2019-07-04 16:25 | カテゴリ:霧丸の戯言
もう殺してくれ。
その言葉通り、
僕は騎士を殺した。


死に際に、騎士は笑っていた。

それが逆に辛くてね…


どうしてこうなった。

騎士が自滅したわけではない。
騎士がやった事は、当たり前のことだ。


悪いのは、藤沢霧丸の傲慢な態度だ。

努力をするわけでもなく、
ギターが弾けるようになる力を欲し、
努力はしないけど、底辺(アニオタ)は嫌だと言う。

最高に矛盾している。

時間がないと言っても早起きするわけでもない。

環境が悪いと言っても、そりゃあ隣の部屋と距離が近いベッドの上で練習していたら隣を気にする事になる。だったら角部屋なんだから、大通り側になるように工夫すればいい。それもしなかった。

難しいと言う割には、教室に通うわけでもない。
休日はギターを持って実家に行くも、母親も居るからと言い訳して、自主練もしない。師匠である親父に質問もしない。

自分でアニオタになろうとしているのに、
アニオタになりたくないと嘆く。
池袋をゴミ捨て場などと怒る。

だから練習をやった。
毎日30分早起きして、ギターに向かった。

アニメも無駄に観るのをやめた。
つまらないと思ったら、容赦なく切り捨てた。

そしたら今度は、騎士はヒートアップしてしまい、
アニメは全て敵、アニオタの同級生などの友人とも縁を切れ、朱に交われば赤くなるからといいだした。仕事も途中早退した。
帰宅が遅くなったら、練習できなくて飯食いながらオタアニメを観て…という生活になってしまうから。

頼みの綱だった忍たまがオタク臭くなってて失望し、オタクになる事を拒んだ僕と、

僕を立派にギター弾けるようにして、
相方を見返してやることを目的にしていた騎士の利害が一致した。

そんなことをして、
信頼や友情を簡単に捨てていいのか?


騎士は後悔したのだった。

自分がやっていた事は、ただの復讐だったのだと。
復讐は何も生まない。
やればやるだけつらくなる。
復讐を止めるためには負の感情を、止める事しかないのだ。

それを知るには、騎士は遅すぎた。

だから、殺してくれなんて言ったのだろうか?

なんて都合がいい解釈か。



一方で、藤沢霧丸が得た事は、
力が欲しければ、努力するしかないという事だ。

ギターが弾けるようになりたいなら、
ゆっくり、慌てなくて構わないから精一杯練習して、経験値を貯めるしかないのだ。

ギターが弾ける思念体が欲しいとか、
そんなこと言ってる暇があったら、コードの1つ2つ覚えろ、弦を弾けって感じだ。
結局、自分が動かない事には何も始まらないのだ。

今僕は、Fコードの練習で手首を痛めて、
手にサポーターをしているが、
不思議と後悔とか、そんな感じがしない。
むしろ、清々していた。

たしかにアニメを観ることを趣味にしているなら、
こんな思いはしなかっただろう。

でも、お陰でFが弾けるようになった。
Fの壁は超えられた。

そう思うと、これくらいどうってことないさ。

でも、騎士が消えてから、
誰も練習しようとか言ってくれなくなった。

どうしよう・・・

ふと後ろを見ると、姉御がいた。

「騎士の件は気の毒だったわね・・・
特に騎士は、霧丸が最初に作ったキャラがモデルだものね・・・

ギターが上手くなるか、ただのアニオタになるか、
それは、霧丸の努力次第よ。
霧丸がちゃんと努力すれば、力だって自然とついてくる。
現に貴方の演奏を陰で聞いていたけど、進歩しているのは事実よ。

Fの壁突破おめでとう。


騎士がいなくなって、練習を疎かにすれば、
当然力はつかない。結果、ただのアニオタに転落することになるのよ。
どうしたいかは、霧丸自身が決めること。わかった?

ただし、霧丸が他に大切にしている事まで捨てるようなら、
私は容赦なく止めるから。

あなたはお父様がなんで家族から騒音おじさんと呼ばれていたか、
しっかり思い出してよ?」

姉御が怪しく嗤った。
2019-07-03 01:03 | カテゴリ:同居人の事
23時まで仕事の日が連続で続いた。

だけど月曜まで仕事で、
火曜休みだけど、
実家に行こうか休もうか迷う。

だから賭けに出た。


月曜日、早く帰れる(23:00までに)なら、
実家に行ってギターの練習する。
怠いとか言うなら湘南新宿ラインで割とすぐ行けるから、池袋(産廃処分場)へ行く。

遅くなるなら、その日はゆっくり休む。


結果は、
客が全然来ない。

当然、早く帰れた。

怠い。疲れた。
蓄積されたものが一気に解放された。


でも、ここで怠いとか言ってるの??
教えてもらうチャンスを自分で捨てるの?

「じゃあ、決まりだね。実家じゃないなら、池袋だね・・・結局口だけなんだね」

騎士が冷たく言った。

「結局霧丸は、いつも口ばっかり!!僕はこんなにも頑張ったのに!!相方を見返すために!!嫌じゃないの!?アニオタになりたいの??」

「そうだね・・・ごめんね」

無理矢理実家に向かう。
大宮で引き返そうか迷うも、強引に向かう。

10分練習の積み重ねもあってか、指はだいぶ動くようになっていた。

次の段階に、勧めそうだ。
自分もどんどんできるようになってきて、
嬉しい、楽しい。

そんな時だった。

騎士がこういった。

「霧丸の友達に、アニオタっていたよね?その人と、縁を切って。
アニオタを寄せないようにしないと、霧丸がまたアニメに戻っちゃう!!」

「え?」

流石におかしいと思った。

その友人は、高校時代のクラスメイトで、
たしかにアニメ好きだが、危害は加えられてない。

それよりも、ツイッターとかで知り合ったアニメだけの人とは違う。
友人は、お金でもなんでも買えないものだ。

自分がギターが今度は楽し過ぎて、
全てを捨てようとしている事に気付く。

仕事もフリーターでいいとさえ思うようになった。
そして自分の体調さえも無視するようになった。


世の中、捨てちゃならないものだってあるんだ……

それなのに…自分は、全てを捨てようとしていた。



僕はギターの師匠でもある親父に、
今回行くか辞めようかめちゃくちゃ迷った事や、
アニオタの友人と縁を切ろうとしている事や、
自分はアニオタには戻りたくないと思っている事、全てを相談した。

「霧丸は白黒決めたがる性格だから、気楽に行けよ」
話す事で、スッキリできた。

部屋に帰ったら、
それを聞いていた騎士が泣いていた。

「ごめん…酷いこと言っちゃって…やっぱり友達は大切にして…


ねぇ霧丸…おねがい…僕をもう殺して…
僕が人間であるうちに…
このままだったら、僕はもう人間じゃなくなる。
それが怖い」

騎士に悲願された。