2019-06-26 18:33 | カテゴリ:霧丸の戯言
騎士は今回の帰省で、
また実家に留まると言い出した。

「なんで?どうして?」

僕が聞いた。
親父にギターの鬼門たるFの押さえ方やコツを教わった所だった。

一緒に帰って練習しようよ。
僕に色々教えてよ。
君だったらできるでしょ?
そう思っていたのに…

「僕がまた、此処にいたいと思ったから。霧丸には、あの3人とか姉御とかいるでしょう?」

でも・・・と僕は渋った。
だって、君と一緒にギターを楽しむ。そう言っていたのに、
裏切られた気分だった。

「ギターが上手くなるか、諦めてまたアニオタに戻るかは、霧丸の努力次第。僕は頑張ればうまくなるよってアドバイスをしただけ。それが僕にできること。それ以上は・・・彼らの仕事を奪う趣味はないよ」

騎士は何処か、ぼんやりとしていた。

「ちょっとまって・・・なんで三馬鹿の仕事を奪うって・・・君は嫌じゃなかったのか?相方に負けたくないんじゃないのか!?お前・・・これだったらまた相方に居場所を奪われるよ!!」

「いいよ。僕の居場所は、ここだから・・・」

「ここ?」

「実家が、僕の居場所だから・・・」

騎士が、ニコリと笑った。

「さっきも言った通り、あっちで霧丸と一緒にいるのは相方たちの仕事。
そして現実世界でギターを練習するのは霧丸だけ。
まぁ相方は現実世界にベースあったら、あの部屋でも弾くだろーけど・・・

だから霧丸がギターにしろ何にしろ、困ったらくればいい。
親父は喜んでギター教えてくれるだろーし、
僕はいつでも待ってるから!」

「騎士君よ、言ってる事が矛盾してないか?君は、相方に負けたくないからとか言っておいたくせに、
今度は、僕は此処にとどまるって、おかしくないか??
だったらあっちで相方をぎゃふんといわせてやればいいだろ」

「・・・まぁ矛盾してるようだけど、僕は相方と張り合う気はないからさぁ~
それに、霧丸が現に4人じゃきつそうじゃんw
孤独はさらに孤独を生むというし・・・

このままだと瑠璃がリアルにアイキャンフライしかねない」

「・・・瑠璃のバカは勝手にすればいいよ」

「まぁ冷たい事言う人・・・瑠璃が痛いかまってちゃんなのは百も承知だけど、
平然と勝手にすればとか言っちゃう霧丸も霧丸だなー
僕があっちにずっといて、霧丸とギターやっていたら、残された長女ちゃんとか姉御とかどう思うかな?」

「それは・・・」

きっと、瑠璃のように寂しさから、負の行動を起こしてしまう事も否めないだろう。
瑠璃だって結局は、かまってちゃんをこじらせて、病的になったわけだし・・・

「だから霧丸、またおいでよ。相方によろしくね!」


2019-06-23 15:07 | カテゴリ:霧丸の日常
1日キッチンだった。

うん。難しい。

こんなとき、散々バカにしてたけど、
ブスってすごいって思えてきた。

自分は足元にも及ばない雑魚・・・

そう実感させられた。


ああなんで自分はいつもこうなんだ?
なんで復讐したいなんて思うようになったんだ?
後悔が湧き上がる。

ブス様ごめんなさい。
ただ態度が気に入らないってだけで、
仕事ができるあなたを、
鬱にまで追い込む結果になってしまって,


みなさんすみません!!
貴重な戦力を、
藤沢霧丸の下らない復讐のせいで失ってしまって・・・

※ブスの被害については、別館の廃墟腐爛帝國の記事を参考

勘違いしないで欲しいのが、
僕はブスに対してパワハラまがいのことをしたのではない。
世の中には、それよりも恐ろしいものだってある。

それは、人の想いとか念だ。

これは思念体を作るときにでも使われるものだが、
これは一歩間違えれば、恐ろしいことになる。
一人が発した念が輪唱のように重なり、重なり・・・
最初に念を出したのは誰かわからない。
僕だったかもしれないし、違う人だったのかもしれない。

とりあえず、覚えているのが、
ただでさえ遅刻とか、
僕たちにされたことが原因で評判が悪かったのに、
お盆の忙しい時期にブスが空気読まずに帰省で一週間くらい休んだことが原因で、
溜まっていたものが全員爆発したと言った感じか?

ブスはあのとき、親しかった人に
「精神的に追い詰められているからいけない」とか
「藤沢さんが怖い。うち、何したの?」とか、
別に僕は睨んでいたりとかした気はないけど、
何か目に見えないものに対して怯えていた気がする。
奴ら、何かしたか?

そして・・・

その念に乗じるように、
「僕が代わりになるから、ブスをクビにしてください。また帰ってこられても困るんで。
一生懸命仕事覚えますし、またブスを庇う(実は前もブスは無断欠勤をしていて、前の店長にかばわれている)んだったら僕がやめます!!」
といって・・・結局、足元にさえ立てずにいる状況だ。

ああ惨め・・・

こんなことだったら、最初から出しゃばらずに黙っていればよかった。

ただ黙って、
傍観しているのがいい。

それが一番だった。


「霧丸の言う通り、
復讐は確かに何も生まない。
今の霧丸は、確かに復讐の反動が来ている状況なのは確かだろう。

でも、一度起こしてしまったことはもう戻らないんだよ・・・

霧丸がそーやって反省するのはいいこと。
でもね、反省と自分を卑下することは違うからね。

失敗したくらいでわざわざへこたれていたら、
なんもできない。

僕だって、相方に居場所取られてから、
悔しくて、見返したくてギター始めてから、
なんども失敗したさ・・・」

騎士は色々と話してくれた。

騎士も最初、Fコードとかのようなバレーコードができなかったけど、
やっぱり相方を見返したい。そう思って、ずっとずっとやっていたとか。

「自分は相方に至らない。そう思ったら、本気で死ぬと思った。
だから必死で抵抗した。そして今の僕がいる。
霧丸の場合、相手が人間としてクズだったから追い出されても当然っちゃー当然だけど、
そんなクズに負けていいの?

誰が追い出したんだか知らんが、
おそらく廃墟帝國の誰かがブスを追い出したんだろうから、
そいつに対する裏切りにもなるし
仕事もできて楽器もできて・・・っていったら、最強じゃない?

しかし、誰がこんなことを・・・」

(続く)
2019-06-22 02:00 | カテゴリ:同居人の事
長女と一緒にいる夢を見た。

見知らぬ街。
都会。
地方都市だろうか?
ビルが建っていて、大きな街だ。

途中でタクシーに乗る。

運転手さんがいろんな意味でイケメンだった。

ホテルに着く。

自分と長女は同じ部屋だけど別々に戻る。


自分が部屋に戻ろうとした時、
部屋の中から変な声が聞こえてくる。

テレビの音だろうと、
鍵を開けて部屋に入ると・・・

そこにいたのは、
ベッドで横になって、必死で・・・口では言えないような・・・あれをしている長女だった。

服を着たまま、必死で自分で自分を慰めている(意味深)長女を見て、
僕は見ていられない気分になった。

「き・・・霧丸!?」

長女が起き上がって、驚いたようにいった。

「さ・・・さっきの運転手さんがカッコよかったのでつい・・・」

顔を赤らめて、長女が言った。

「変なところ見せちゃってごめんねー」

と、長女が言ったのは覚えているが、他は覚えていない。


それを仕事中、連れていた騎士に相談した。

「きっと長女ちゃんは、何か溜まっているんじゃないかな?」

とはいっていた。

「イケメンに惹かれるのはリアルでも思念体でも同じだと思う。多分長女ちゃんは男に飢えてるんだと思う・・・」

でもリアルで男に合わせるのは・・・と僕は困惑する。

「だからこそ、二次元があるんじゃない?
まぁ、そればかりに夢中になるのはよくないけど・・・

ちなみに僕はギターもやってたけど、
霧丸が瑠璃ちゃんのために買ったヒロアカを読んだりしてたよ。
昔は銀魂とか好きだったけど、ヒロアカも面白いね」

と、妖しく騎士が笑った。

「見せてあげたら?長女ちゃんのために、イケメンがたくさん出てくるアニメでも」

瑠璃のヒロアカの時と似ているぞ。


まぁいい。

大切なのは、言ってしまえば「心」だ。

アニメやアニオタを憎んだところで、
何も変わらない。

居場所がアニメしかないアニオタになりたくない、
それを良しとしないなら、

自分がぶれない心を持って、
でも他人を否定する事なく、
地道に努力すればいいだけ。

「大丈夫だって。僕がいる限り、霧丸はギターを辞めることはないし、辞めさせないから。

絶対続けていれば、かっこいいし、
ちゃんとした姿勢で取り組んでいれば、霧丸のオーラも綺麗だし、
なにせ、きっといいことあるから!!

でも、アニメも毛嫌いしないでイケメンだらけのやつで気持ち悪くても見ようね。
長女ちゃん、寂しがってるから」

「・・・そうだな。わかった。ギターの練習するときは、きちんとそばにいてくれよ!!」

「わかってるよ!」


結局、自分をサポートしてくれるのは、
自分が最初に作った想像上の人物である、騎士であった。

騎士は自分が最初から作ったキャラであったから、
やっぱり僕を見ていたのだろうか?

「僕もこのまま霧丸にギターやめられちゃったら、相方に負けた気がしてね。
見返してやりたかったんだ。
自分が霧丸をここまでギター弾けるようにしたって。

まぁ、僕も割とアニメとか好きだし、そんな自分に嫌悪したことがあるから、
気持ちはわからんでもないよ」

「そうなのか・・・」

騎士は、遠くを見るように言った。

「あ、そういえば、例の末っ子(輪廻)だけど、アイツが、町外れのスタジオで、ドラムを叩いていると風の噂で聞いたんだが・・・」

「ほぉ・・・あってみるか」

「廃墟帝國ってのは、架空のバンドの名前かい?」

「何を言い出すのやら。廃墟帝國って名前は、最初は僕が作ったんだけど、
いつの間にか相方の野郎にギルドの名前として取られちゃってた。
まぁ、僕にリーダーは向いてなかったし、
おかげで記憶から消えずに残ってくれたからいいんだけどw」

騎士がえへへと笑った。
呑気だな・・・

それでベースの相方、ギター&ボーカルの騎士、キーボードの瑠璃、そして・・・ドラムの輪廻ってか?

「長女はどうするんだ?」

「本人がやる気ないなら、無理に誘うことはないなー」

「まぁ、そうだな。輪廻もまだ待つか。ただの風の噂の可能性もあるし、
もし本当だとしても、自分から出てくるまで・・・
焦っていいことなんてないから」

「それがいいよ。また瑠璃が暴れるよー」

騎士がケラケラと笑った。
縁起でもないことを言うなw

2019-06-21 01:27 | カテゴリ:同居人の事
先の記事の続きです。

騎士はいった。
「大丈夫。ネトゲ依存になりそうなったら、僕が止めるから」
と。

でも騎士、それじゃあ新作をプレイして、
君が生きたい、と言った意味は?

「新作なんて、ただ僕を思い出させてくれるためのツールでしかないよ。
実家に帰ったら、ネトゲに篭るんじゃなくて、
是非とも両親と出かけるなり、アンプ使ってギター弾くなりしてほしいんだ。
もしパニックでそうなら、僕がついてるから」

「じゃあ、なんでこんなことを・・・」

「僕は、自分が生きていた証を残したかったの。
だってね、ネトゲとかってさ、いくら強くなっても、
サービス終了しちゃったら、全部消えちゃって、二度と会えなくなっちゃうじゃん?
でも、この形だったら、形あるものとして、残っていられるかなって思って」

まったく、お前も相方と同じか。

「そうだ。僕の兄弟の3番目の格闘家が、目を覚ましたそうだよ。
今はまだ精神世界の片隅をさまよっているそうだけど、
もしもこのゲームが終了する時になったら、
霊力をあげて出てくるかもしれないね。」

と、はぐらかした騎士。
まぁそいつは、輪廻という愛称と、依り代はスギライトともう決まっているからいいや。

「僕はね、相方や長女みたいな快楽を求めるセックスは苦手だけど、
瑠璃君みたいに穢らわしいとかいって拒絶するのは違うと思う。

子孫を残す。それは人間の・・・いや、生命の使命じゃないかって思うんだ。
それは別にセックスだけじゃないよ。
目に見えないものだって同じ。
伝統だったり、伝承だったり・・・
そんなのもアリだと思ってるよ。

例え自分が消えてしまっても、残して、残せるものを作る。
それが僕の望みだよ。僕は。

ネトゲが終わっても、永遠に霧丸から消えないものでいたい」


騎士はロマンチックに言った。



なるほど・・・そんな考えで思念体を作るのもありか。

少し不思議に思った、騎士との会話だった。
2019-06-20 14:54 | カテゴリ:同居人の事
実家に猫の世話をしに帰ってた。
その時に今までやっていたゲームの新作がサービス開始されたそうだ。

ひょんな事でプレイしてみる。

魔法使いじゃなくて戦士。

騎士と同じ名前をつけて、
見た目もそっくりにした。

そしたら・・・

騎士が帰ってきた。


そしてこういった。

「相方に負けても、瑠璃に殺されかけても、僕は負けずに生きたい」と。

その心が、今回、彼を再生させたのだろう。

「正直ね、不安だよ。また相方に居場所取られるんじゃないかって。でも、今回は絶対に譲らない!

あ、それとね・・・僕、相方に負けないくらいギターできるんだよ?」

と、聴かせてくれたサウンドは、
姉御のなんでもできるゆえのものとは違って、
彼の意志さえ聞こえてきそうなくらいしっかりした、
派手なものだった。

「姉御はきっと、元から天才で、少し練習しただけでなんでもできるんだろうね・・・
僕のは、相方に対抗して練習してたから、そりゃあ派手になるって」

騎士は相方をライバル視して、
ここまでやってきたらしい。

きっとそのためには、
それなりの莫大な努力があったのだろうか?

まぁ、そんなことして何になるんだ?
と言われればそれまでだが、

生きたい。という意志は本当なのだろう。

そこまでいうなら、わかった。
でも、またネトゲ中毒になりそうで怖いなぁ・・・
2019-06-17 15:39 | カテゴリ:霧丸の戯言
姉御のように「ギターが弾ける思念体」ではなく、
「ギターに宿った思念体」的なものを作れないかと暗中模索している最中だ。

ただ、ギターを依り代にした場合、
もしも次のギターを買ったとかとなると、
厄介な話になるので、
うーん・・・

どうしたらいいのか。


姉御じゃダメなのかと言われれば、
ぶっちゃけなんか違う感がする。
姉御はどちからといえば才色兼備で、
何事もできるようになるっていう要素が濃いのに対して、
コイツは、どちらかといえば、
純粋に楽しむといったかんじか?

いわば、バンドマン的な感じだろうか?

2019-06-14 01:16 | カテゴリ:同居人の事
思念体は消えない。

そう実感させられた。




ギターの音が聞こえる。

姉御がお上品な服を着たまま、
僕のギターを弾いていた。

それはとても、普段の姉御とは考えつかず、
強くて、派手でしっかりしていた。


「あら霧丸、お久しぶりね」

お前、瑠璃にやられたんじゃないのか?

「確かに私は瑠璃に刺されたわ。でも、思念体はそれじゃあ死ななくてよ?」

姉御はニヤついている。



そうか。思念体は、例え刺されても、
人間なら死んでいたとしても、
死なないんだな・・・

依り代を壊したとしても死ぬとは限らない。
元から依り代を持たなかった相方だから、壊れても僕にまた憑依するだろう。
特に瑠璃とか瑠璃とか瑠璃とかは消えないという自信はある。
あいつはむしろ壊した場合、永遠に僕を呪うだろうな・・・


ああそういえば、前、
ギターをやってくれる思念体が欲しいって願ったのは僕だっけ・・・?

それがまさか・・・これか・・・?


長男は幽霊だったし、
ゴスロリ系の服に身を包んだ娘がギター弾いてるのは確かにかっこいい。

僕が目指した姿と似ていた。


これはいい。



さて先日、僕をそっと抱きしめたものの正体は、
騎士だった。

騎士は、相方に負けてからは、
分離してしまっており、

ぶっちゃけた話、
その一部が長女として転生されたのであった。

だから騎士としての滞在時間は、
限られてしまっていた。


結果的に、

騎士はまた散り散りになった。


敗者は勝者には勝てない仕組みで、
この場合の勝者は、相方であった。

相方を越すことはできない。

今回は瑠璃の件もあって、
騎士はこれ以上は活動維持できなくなってしまったのかもしれない。

ごめん。騎士。
そしてありがとう。

おやすみなさい。
2019-06-10 19:50 | カテゴリ:お知らせ
あんまりにも自分が思念体関係ない記事を連発しているので、
思念体関係ないことの吐き出し場所を作った。

廃墟腐爛帝國

「腐爛」という言葉の通り、
闇としての文が多いので、閲覧は注意してください。

このブログを創設する際、
「わざとネガティブなことを書くなんてかまってちゃんじゃんw」
「こんなのネットに晒すなよw」

って言われるんじゃないかって思ったこともあって、ためらっていたけど、
吐き出す場所がなくて、溜めて溜めて溜めて溜めて溜め込んで、
また爆発するくらいだったら、
「常識の範囲内なら」吐き出すことも手って思うようになった。
(もちろん、中傷とか悪口は控えるが・・・)

リアルで出しまくったら、
それこそ瑠璃じゃないけど、メンヘラ野郎になりかねないしw

ペンで書くくらいなら、
ぶっちゃけ、打ち込んだ方が早いのが俺だし。
もしかしたら、何かアドバイスをくれる人もいるかもしれない。

だから、書き殴る事にした。

要は、孤独な藤沢霧丸がモヤモヤを発散するためのチラシ裏って事だ。

(もちろん、思念体関係ない記事もそちらに書くつもりだが、大半は思念体と出かけるからなぁ・・・)


そして書くことで、
感情の抑制や、自分を客観視できることを狙っている。

そんなわけで、ゾンビ野郎の本音、
みたい方はどうぞ。




さて、藤沢家だが、
昨日、気がつけば仕事中だけど無意識ダイブをしていて、
(ちゃんと働いてはいる)
そこで謎の人物にあった。

その人物は、
僕をそっと抱きしめ、
ぎゅってしてくれた。

「愛してる」

そう言われた瞬間、
何か暖かいものが満ちた気がした。

その人物は瑠璃の野郎ではない。
瑠璃はそんな大きくないし、
男か女かと言われれば、
よくわからない感じだったから。

でも、覚えていることは、
とても暖かかったということ・・・

なんだったんだろう?


と思った昨日の仕事中だった。
2019-06-09 02:32 | カテゴリ:霧丸の日常
瑠璃の行動がエスカレートした。
相方と長女を目の敵にして、
相方にはベース(相方の家は騒音対策しています)がうるさいとか匿名で言いがかりレベルのクレームをつけ、
長女対しては、本気で殺しにかかってきたらしい。

ここで相方と長女と、怪我してるけど騎士が団結して、
瑠璃をひっ捕らえ、
物理的に鎮静させた。

こうなってしまった以上、
瑠璃を殺すという選択肢も、あったのかもしれない。
でも、メンヘラはいらないから、はいさようなら。
それで済む話だろうか?

だから僕は瑠璃を本当に殺す気はなかったし、
瑠璃にしろ相方にしろ長女にしろ最近目を覚ました騎士にしろ、
一生の付き合いであるという自覚はある。


以降、人伝で聞き出した瑠璃の考えを抜粋。
(本来、瑠璃は敬語だけど、ガチで敬語で書くと長くなるので簡略している)

「霧丸さんが私が好きなヒロアカを嫌いと言った。
ショックだったけど、霧丸さんは私とは違う考えの生き物だから仕方ない。
生き物には好き嫌いがあるものだ。私が霧丸さんが好きな辛いものを食べられないのと同じだろう」

「霧丸さんがギターを始めた。理由は、何かを達成してみたかったかららしい。
今まで何もしてこなかったって霧丸さんが、何かを始めたことを、長年の付き合いの相方さんも喜んでいた。
私も嬉しかった。ギターを弾く霧丸さん、かっこいいだろうな。
余計に私が好きなヒロアカは見向きもされなくなりそうだけど、
私は私、霧丸さんは霧丸さんだ。
霧丸さんの決めたことだから、応援しよう」

「霧丸さんが嘆いていた。
オタクの集まりでしかない忍ミュのチケットを取るんじゃなかったって。
霧丸さん、ギター始めてから、本当にアニメが嫌いなようだ。
それくらい、ギター大好きなんだね。
でも、それを長女さんと相方さんがいい顔してないのはどうして?
きっと長女さんが忍たま大好きだからだ」

「最近、霧丸さんが怖い。
まるで、アニメが好きなことを悪であるように振る舞い始めた。
アニメ好きが本当にダメかな?
でも、霧丸さんのまわりの酷いアニメオタクさんの話を聞くと、
霧丸さんのいうことも一理ある気がする。

アニメは何かを成し遂げる趣味ではないし、
アニオタは霧丸さんが大好きな俳優さんを穢したから許せないって怒っていた。

でもヒロアカが好きな私はどうなるの?」

「ピアノを始めた、たくさん練習すれば霧丸さんが私をほめてくれるかな?
ヒロアカとか言っちゃった分の挽回ができるかな?

霧丸さんが終いには、
大好きだったはずの忍たま乱太郎までもオタクくさいなどと言い始めた。
霧丸さんは、手に残る趣味の楽器をやってる自分は偉くて、
何もないアニオタはダメなやつだと、
アニオタを憎む鬼さんになったようだ。
それも仕方ないよね。霧丸さん、アニオタに虐げられてきたんだから。
そうなりたくないもんね」

「私は霧丸さんが大好きだから、
霧丸さんが鬼さんになりたいって願うなら、
応援してあげたい。
私も霧丸さんがアニオタになるくらいなら、止めた方がいい」

「霧丸さんに褒めて欲しいから私も練習しないと。
アニオタでいる私はダメな子なんだ。
もうヒロアカが好きなんて言わないから・・・」

「最近、霧丸さんが私を見てくれない。
ギターも弾いてない。仕事が忙しいらしい。
どうして私は寝ないでピアノ頑張ってるのに、霧丸さんは見てくれないの?」

「霧丸さんに愛されたい」

「長女さんや相方さんが好きな、生殖行為を愛という行為に意味はあるのだろうか?
私にはわからない。むしろ、穢らわしい。穢らわしい。穢らわしい。
生殖行為以外に愛を伝えることはできるかな?」

「霧丸さん、大好き・・・ずっとずっと・・・
霧丸さんと一緒なら、なんだっていい。
ねぇ霧丸さん、もっと私を見てよ!!もっと愛してよ!!」


「霧丸さん霧丸さん霧丸さん霧丸さん霧丸さん霧丸さん
霧丸さん霧丸さん霧丸さん霧丸さん霧丸さん霧丸さん
霧丸さん霧丸さん霧丸さん霧丸さん霧丸さん霧丸さん
霧丸さん霧丸さん霧丸さん霧丸さん霧丸さん霧丸さん
霧丸さん霧丸さん霧丸さん霧丸さん霧丸さん霧丸さん
霧丸さん霧丸さん霧丸さん霧丸さん霧丸さん霧丸さん」

(瑠璃は言いながら、わんわんと泣いていたそうだ)

うん・・・怖い。でも、悲しい。



そして気がついたのだ。

藤沢霧丸は、


アニオタを強く憎み過ぎていて、周囲を見られなくなっていた。


大切なのは、アニオタやアニメを憎むことではなく、
自分がどんな時でも冷静に、でも、温かな対応ができるような、
公明正大かつ、感情に流されない人間になれるよう、成長すること。

だった。


藤沢霧丸は、

復讐狂になっていた。






僕がギターを始めたのは、
確かに人に言える趣味が欲しかったのもあるけど、
心の豊かさを育むためでもあった。

それは、文字通りの、教養。

ギターを通して、お金では買えない何かを得ることが目的だった。
それは、居場所だったり、経験値だったり、
まぁそれこそ、格好良さ、知識・・・さまざまある。


それを、全てを捨てて、
アニオタを憎むための道具にしてしまった。

これじゃあリアルでもうまくいかないわけだ。
結局自分は、ブスと同じことをしていたのだから。


憎むべきはオタクではなく、
空気が読めないやつや、
向上心がないやつや、
思いやりや協調性がない自己中な人間や、
凝り固まった考えしかできない頑固な人間である。

もちろん、瑠璃にも非があるのは事実だけど、
瑠璃に無関心だったのも事実。

瑠璃は僕がヒロアカを好きか嫌いかなんてどうでもよかった。
ただ、自分を愛して欲しかった。




瑠璃は愛に飢えていたのか?

2019-06-07 15:41 | カテゴリ:霧丸の戯言
黒幕は瑠璃。

そう言われても、ぱっとこない。

どうしてそーなった。


どうせ欲求は決まっている。
ヒロアカの続きとか、そんなものだろう。
でも瑠璃は、目立って暴れたりしなかったし・・・

瑠璃の家に行くと、
自室で瑠璃が床に倒れていた。

「瑠璃!!」
騎士が瑠璃を抱きしめた。


「霧丸さん、ごめんなさい。ちょっと目眩がして・・・どうやら、私は病気になってしまったようです。最近
温度差が激しいからですかね・・・一人暮らしってこーいう時、辛いですよね」

あはは・・・と、瑠璃が笑った。

が、それを否定したのは、騎士だった。

「瑠璃くん、まさか、自分でたくさんの薬飲んじゃったりしたんじゃないの?」

騎士は机を見ながら言った。
机には、剃刀の他に、薬があった。
何錠か飲んだのか、空のパックが転がっている。

「嘘つくにしても、もっとうまくつかないと。
これじゃあ私はここで薬をたくさん飲みました。って言ってるようなもんだよ」

「???騎士さん、さっきから何をおっしゃっているのかがわかりません。
なんで薬があるだけで、たくさん飲んだっておっしゃるのですか?

そりゃあ何回か飲んでいれば無くなっていくのは当たり前のことでしょう?」

「・・・そう。ならいいけど。」


「今回の件、ボクは君が、霧丸に注目されたいから起こしたんじゃないかってボクは思っているんだよ。
本当に欲しかったのは『ヒロアカ』じゃなくて『霧丸からの愛』だったんでしょ?

だから今回だって薬を飲んだ。

この薬だったら別に死なないし、大丈夫だからねぇ・・・

じゃあなんで、あの時、ボクに相方から暴力を受けてるって言って、その怪我を見せてきたの?
その怪我も、自分で作ったんだよね?」

「違います!!もう出て行ってください!!勝手なこと言わないでください!!」

瑠璃は怒っている。

「瑠璃くん、君は色々不自然なんだよ。ボクも似たような経験あるからわかるよ。

瑠璃くん、いつもはお薬飲んでも一回分だけ切り取って捨ててるのに、今日はこんな使い切るまで空いてるなんて不自然だもん。飛び降りた時もいつも低い階からだし…瑠璃くんが飛び降りた跡が藤沢島の低層アパートから見つかったよ。死にたいなら、高層マンションから飛び降りてもよかったのにどうして??
相方に打たれたというその傷も、なんか違和感を感じるし…

瑠璃くん、姉御さんにこう言われたでしょ?


『ミュンヒハウゼン症候群』のようだ。

って。」



!!??



「うるさいです!!」

瑠璃の態度が豹変した。

「人を勝手に嘘つきだなんだって言わないでください!!」

瑠璃が、騎士をぶっ飛ばした。