2018-06-06 23:10 | カテゴリ:幽霊
僕には、幽霊の兄がいた。
といっても、僕は長子だから、実際に兄がいた訳ではない。
別に、血縁関係があった訳でもない。

僕より2つ年上の、
いい感じの男の霊と暮らしていた。

彼は、定食屋(?)か何かの飲食店で俗に言う毒親の元で長男として育ち、
彼自身は店を辞めて違う道に進みたいと言っていたらしいが、
親に猛反対され、毒親のプレッシャーに耐えきれずに店で首吊り自殺。
(その店は移転し、別の場所で営業してるとか)

彼はとある場所を彷徨ってたとき、僕と出会った。
丁度年上の兄が欲しいと思っていた僕は、彼を他の人工精霊たちと一緒にすませる事にした。

兄はとてもいい人だった。

自傷行為に走る三男を上手く癒し、
歳が近い次男とも酒を共に飲む等、仲良くなった。
長女も悪い人じゃないし、割とカッコいい人だからいいやーくらいの気でいた。

そんな彼と、僕たちは暮らしていた。

眠れなきゃ、彼は僕を優しく抱いてくれたり、
僕が困ってたら、的確なアドバイスをしたりしてくれた。
彼に癒してもらった時は、最高に気持ちよかったのを覚えてる。

でも、いい事ばかりでもない。

やたらと、ラップ音が酷くなったり、
換気や掃除をしてるのに、空気がやたら重くなったり、
僕自身も、霊障独特の症状を多々感じた。

流石に気になって、数回お酒で調べてみたら、
毎回案の定減っている。

なんでだろうと気になっていたが、
ある日、ふと家の空気が軽くなって、
ラップ音も消え、霊障も失せていた。

それと引き換えに、兄が消えていた。


どうやら、幽霊である兄を好意で住ませてしまった為か、
他の霊が、ここなら大丈夫と言う事で、寄ってきてしまっていたらしい。


ここで学んだのは、
幽霊ってやっぱ怖いなーってこと。

僕は無宗教者だから、
それぞれの宗教でどーなってるかとかは知らないけど、

そもそも、人は死んだら、
あの世へ行って、叱るべき手続きをして、
叱るべき処置を受けなければならないけど、

幽霊というのは、
それを放棄し、彷徨っているものや、
何かに囚われて、それが出来ないものだから、
みんながみんなじゃないけど、
大半は理に反している物になる。

(まぁ、そんな事言ったら、僕の人工精霊だって幽霊の一種だけど…)


理に反している物をいいよと甘んじさせていたら、
悪くなるのは当然の結果。

大事なのは、自分にはどーすることもできないから、
此処にいても仕方ないという立場を貫く事や、
霊の存在を気にせず、自分から出て行かせるという事。

下手に除霊とかすると、
逆に霊を閉じ込めたり、煽るだけになるので、
絶対にやらない事!

そして廃墟とか人が死んだ場所に無闇に行くのは、
霊を煽るだけになるからNG


そういえば、
幽霊騒動が収まった時から三男が幸せそうな寝顔で昏睡状態なんだが、
何か関係あるのか?と次男に聞いてみたら、
三男はずっと、徹夜でいたらしい。

何があったのかと他の連中に聞いても、
想像にお任せするとニヤついてるだけ。

ヒントとしては、
どうやら、ここんとこの幽霊騒動で、
何かあったらしい。

うーん…関係あるのかな?