2019-05-22 02:00 | カテゴリ:霧丸の休暇
家に帰ると、3人はすでに自分たちの家に帰っており、
腐女子も消えていた。

「あのバカ女は俺らで対処しておいたけど、霧丸、お前にも聞きたいことがある。お前、なんか怖がってないか?」

声をかけてきたのは、相方だった。

「明日の忍ミュ・・・正直行きたくない。今日こんな嵐だったのに明日暑くて・・・
温度差と閉所恐怖症・・・辛い・・・
行ってもどうせ気持ち悪くなるし、席も前から4番目の真ん中・・・積んだ」

「・・・忍たまは捨てないって約束だったろ?」

「なんでそれをお前に言われる筋合いがあるの?
もうこっちは余計なものは全部いらないんだよ!!

それに、俺にとって忍ミュだけじゃなくて閉所ってどんだけ辛くてどんだけ大変かわかる?
俺が帰省してもまともに車乗れないの、わかるでしょう??

それに、俺はアニメはもう忍たま含めて全部要らない。
生きるのに必要ない。
だから関係ない。

だったら違うものに使ったほうがマシ。

ねぇ相方、なんで俺がギター始めたか、知ってる?

アニメ好きっていうイメージを取っ払いたかったからだよ?

そう、俺はアニメなんて嫌いだ。

忍ミュなんて所詮、アニオタの集いだ。
そんなものにどうして俺が参加しなきゃならない」




これは本当だった。
本当は、もう、忍たまでさえ、嫌になっていた。
毎回、精神的、肉体的にも辛い思いして忍ミュに行くのも、
バカみたいに高い癖にただのコレクションにしかならない無駄なグッズを買うにも、
もう馬鹿馬鹿しいとさえ思えてしまっていた。

そんな状況で他作品(ヒロアカ)?
論 外 以 外 何 者 で も な い。

いらないものはいらない。

それの何がいけないのかわからない。

「そんな理由で楽器始めるお前は最低だな!!いいから明日は忍ミュ行ってこい!!」

「行く意味がわからないっていってんだけど?もう忍たまとかどーでもいいし、
閉所恐怖症で気象病で具合悪いのになんで行かなきゃならないの?」


一時は大げんかになった。

「霧丸からは、傲慢なオーラを感じるわよ。
アニメじゃなくて違うものが好きな自分偉いんだぞ!趣味がある自分TSUEE!!っていう、愚かさを感じるわ。哀れね」

そう呟いたのは、長女だった。

「家のいらないものを断捨離したなら、今度は見えないものまで断捨離しないと意味がないだろ?
それが無駄遣いを防ぐ策にもなる。

とにかく、自分にはもう全部不要なんだ!!」


「霧丸・・・それマジで言ってるの?明日の忍ミュがパニックで頭おかしくなっちゃったの??」

「だから忍ミュなんてオタクの集まり、俺が行くわけないだろ!!
交通費さえも無駄。無駄金をJRに寄付するほど、ウチは裕福じゃないから。
それとも何?閉所恐怖症で発作起こして恥さらしにでも行けって言うのか??

もういい!!そこまで言うなら俺、お前たちと生活するの、辞めるよ。
もう何も言わず、一緒にギター楽しんでくれるような思念体でも作るさ。
チケットだってさっさと売りたいって言ったのに、止めたのはお前だもんな、相方」



・・・長女、ありがとう。
こんなバカみたいな願いのためにお前を産んでごめん。
結局、自分にとって忍たまは不要なもの。なのにどうして、こんなことしたんだろうね・・・
もういいよ。お前はお前らしく、好きに生きな。

瑠璃、ごめんな、
お前と俺じゃ、方向性が違ったんだね・・・
お前は、ヒロアカを好きな主人を見つければいいよ。
俺はもう、二次元には関わらないことにしたから・・・

相方・・・
ベーシストのお前にとって俺は、
最低な理由で音楽に足を突っ込んだ最低なやつだろう。

いいんだ。俺は。

このままこいつらと暮らしていても、
俺は本当の意味でアニオタになってしまう。

そうしたら、情けない・・・

俺も散々バカにしていた、態度が悪い奴らと同じになる。
オタクにろくな奴がいないのはリアルで十分理解している。
だから俺は、自分がオタク堕ちしたり、辛い想いをするくらいなら、
忍たまなんて、もういらない。

これでいいんだ・・・

もう・・・変わらないと行けないんだ・・・

2019-04-24 00:26 | カテゴリ:霧丸の休暇
3日間かけて、住んでいるワンルームの断捨離をした。
クローゼットからタンスからベッド下の段ボール何から、
全て出して徹底的に。

迷ったら、一年以内に使用したか、
あるいは現在進行形で使っているかで判断。
(迷ったものは一旦保存して次の機会で決めよう)

結果。45㍑のゴミ袋8袋分の不要物と、
箱2つ分の不要な本・家電、
3束分の不要な洋服が出た。

今残っているものと、
不要だったもの、何方の方が多いかと聞かれたら、正直不用品の方が多いかも。。。

8箱あったベッドの下の箱は4箱に減ったし、
クローゼットの上段はジャンル別に仕分けた箱で埋め尽くされているし、
家自体に溜まっていた悪いオーラが洗われ、スッキリしたオーラが満たされてる気がする。

中にはあまり使われないまま捨てたものもあったので、
ものを買う時は、これは本当に必要なのか、見極めることも大事だと痛感した。





そして・・・


長女が進化した。
水晶から、サファイアに移っていた。


「あたしは、瑠璃のおねーちゃんだよー。ってか、瑠璃とあたしは2人で9月の守り手なんだからー」

今までの長女とは違う。
どことなく、しっかりしていて、
強いかんじ・・・

その空いた水晶にいたのは姉御。
瑠璃が空気読まずにヒロアカヒロアカうるさかったと聞いて、
瑠璃をしばいたそうで・・・

姉御ぉぉぉぉ美しいんですからもっとお淑やかにお願いします!!

「あら霧丸、今日は早くギターの練習切り上げたのね」

「うん。なんか上手くいかなくてね・・・つーか夜遅いし、酒飲んじゃったから疲れてる・・・」

「あらそう。お酒は控えないとね。三日坊主になったりしたら許さないわよ」

「・・・うん」

わかってる。アニメを呆然と見ているのは趣味にはならないし、
努力が報われると実感したくて始めたことだ。
それに、ギター始めてから、なぜか暴飲暴食や、無駄買いが減った気がするし。

「お酒は休み前か夜だけの日の前日に適量。
アニメやドラマはご飯の時だけ。
忍たま乱太郎はご飯中であっても1日1話だけ。
(ただし幻想の力がピンチの時は除外)

練習は毎日。
これがルールよ」

「質問だけど、なんで忍たまは1話だけって決まりなの?」

「じゃないとあなたは忍たまばっか見るからよ。それではまた同じ失敗をするわ。
瑠璃ちゃんが貴方が断っても、暴力を振られてもしつこくヒロアカを推したのは、それもあるのだと思ってよ。
まぁ忍たまを見ている時にヒロアカの話をするのはNGだからお仕置きしといたけど、
1話2話で拒絶するなっていうあの子の意見には同意よ。

たとえ最初はつまらないと思っても、色々な作品に触れることは、大事よ。

ただ、たくさん見ればいいってわけじゃないけどね・・・」

「そうか。ありがとう」

「瑠璃ちゃんが忍たま好きなのは演技じゃなくて本当だと思うわ。
お家に原作本全巻あるっていうくらいだし、
現に今度の忍ミュが、大好きな六年生だからってすごく楽しみにしてるようでよ?

あと、一気に全部見てしまっては、夏の甲子園で忍たまがお休みになった時、幻想の力が枯渇するわよ。
だから貴方が忍たまファンと関わりを持たないのは正解だと思うわ。ネタバレしなくて済んでてさ?」

姉御って恐ろしい。

「あ、水晶の力で催眠術を用いて力を引き出すのは私も使えてよ?使ってみる?」

「遠慮しておきます。」

うん。まずは自分でなんとかしないとだ・・・
2019-03-10 02:40 | カテゴリ:霧丸の休暇
先日、3日ほどお休みをあらかじめ申請して、
実家に帰ってた。

実家行きのお供は相方と瑠璃。

瑠璃はずっと寝心地がいい場所を探して廊下だろうがなんだろうが何振り構わず寝ていた感じで、
ここで生まれた相方はもう慣れきった感じで、
完全にもう我が家的な反応だった。

僕はと言うと、
親父特製のビールやらなんやらを美味いと感じ、
久々にネトゲに興じるも、
3時まで起きてしまい、うっかり寝る間も惜しむ羽目に・・・

あかん・・・親と一緒なのに自業自得で体調悪いなんて話があってたまるか・・・

しかし、ずっとネトゲしてなかったからか、
前よりグダグダできなくなったし、やろうと思わなくなった気がする・・・

あの時は本当に、どーにかしてたんだなと、しみじみ感じる。

そこで再会した猫のゆーすけ(漢字で書くなら遊助。命名は僕)
子猫だった時よりデカく、ある意味大物になってた。

何が大物かというと・・・

体はもちろんでかいけど、
態度も威張ってるわけでないし、
誰かと喧嘩するわけでもないし、
穏やかで甘えん坊で、
ちょっとオツムが足りない感があるけど、
とっても愛らしくて可愛いやつ的な感じ。
(詳しくはインスタに少し載せてある)

半年に一度くらいなら実家に帰るのもありかもしれない。
しょっちゅう帰ってたら、精神的に汚染されるけど、
たまになら、いいかもね。

仕事も、忍たまもない家。
たまには楽しい。


そして最終日、
大荷物を一旦一人暮らしの家に置き、
お疲れ気味の瑠璃を休ませ、
天気も良かったので、ふと出かける。

前から相方と話してたんだよね。

「お前が産まれた場所が気になる」と。


僕は埼玉県のA市で生まれ、
同市内のアパートに暮らしていたが、
3歳の頃に父親が家を建てたので、今の実家のある場所に引っ越して10数年そこで暮らしていたわけで、
よく実家の場所出身と言われるのがちょっと癇に障っていた。

言い出しっぺの相方を連れ、
僕は高崎線に乗り、久々にA市に降り立つ。

相方を連れてきたのは、これが初だった。

駅自体は綺麗になってから数回訪れていたが、
駅周辺はあまり変わっていない。
まぁ強いて言うなら、ミライザカや鳥貴族のようなメジャーな居酒屋が多くなったことや、
駅直結でLAWSONが入ってるマンションがある建物は一時期、
マンションのためにデッキを延長するなんて・・・!って騒ぎになっていたとかそうじゃないとか・・・

「お前が住んでたマンションってどこだか覚えてんのか?」

「いや、親父曰く、取り壊されて今は更地になってるってさ。でも、覚えてることはある」

僕は記憶を頼りに歩き出す。

確か、目の前にとある洋菓子店があって、
窓から出来たばかりのその店を眺めてて、
あと近所にお寺さんがあって、小さな公園があって遊んだって聞いたっけ・・・?

「いい加減だな・・・まぁ3歳だから無理もないか・・・」

相方の呆れた声を聞きながら、
10分くらい歩いてたどり着いた。

記憶の片隅にあった洋菓子店はそのまま残っていたし、
遊び場はなくなったけど、お寺さんは綺麗になってそのままあった。
遊び場がなくなったのはお墓が多くなったからかな?
なんて思ったりする。

肝心の僕が住んでいたマンションはというと、
確かに取り壊されていて、
跡地では新しいマンションの建築が進んでいた。

「へぇ・・・かなり大きいマンションだったんだな・・・ぶっちゃけ、今のお前んちより敷地広いだろ」

相方が、ぐるっと敷地を見る。

「そんなことないよ。ほとんど駐車場だった記憶がある。シャボン玉で遊んで、他所の車にシャボン玉が当たったからって言って、怒られたことがあったなぁ・・・」

「そんなことも覚えてんのかよ!」

「まぁ、ほんのちょっとだけどね」

マンションといっても、エレベーターもないし、
広いお風呂も、広い部屋もない。
防音設備なんてもってのほかだったから、
僕が遊べば、下の階に響くからと、
僕は音を立てないように、爪先で走り回っていたとか。

親父はそんな状況を見て、
僕たちが気にせず遊べる環境をと考え、
一戸建てを急いだらしい。

急いだわけだから、
便利な場所は資金的に足りず、
快速が止まらない駅から徒歩40分という不便な場所になってしまったわけで・・・

子供や妻に手を上げる最低な親父だと思ってたけど、
いいとこもあるんだなって思えた。

正直いって、親父がやったことは許されないし、
今は謝ってきてるけど許す気はないだろうけど、
アイツとて人であって親なんだな・・・

駅前の年季が入ったデパートにも立ち寄った。
無印とかニトリとか今時のテナントが入っていたのは意外だったが、
子供の頃に恐怖した不気味な階段や通路はそのまま残っていたのは感動だった。
あと、その通路の中で不気味なオーラを放つ健常者用のトイレとは別の場所に離れてある車椅子トイレもまたいい雰囲気だった・・・
今だったら一緒じゃないなんて差別だとか喚くフェミが多そうだが・・・


あと無駄に強調された公衆電話のネオンもまた、
歴史を感じさせてくれた。
この建物が出来た時は、多分公衆電話は貴重だったんだろうなぁ。
(今も3.11の時は携帯が通じず、公衆電話がなくて、あってもめっちゃ混んでたから、なくなったら困る。スマホはLINEとかで電池ぶっ飛ぶしry)

今住んでる場所からそう離れていないのにノスタルジアを感じるこの場所。
やっぱり、生まれ故郷というのは、きっとそれぞれ無意識でもそれなりの思い入れがあるのだろう。

最近はなんでもかんでも新しくなっていくのが当たり前でも、
変わって欲しくない場所だってあるものだ。