ちびさわがなぜいなくなったか、
僕は奴らを問い詰めた。

ちびさわを隠したのは、相方と長女だった。


どんなに嘆いても、どんなに哀れんでも、
どんなに可愛くても、ちびさわはもう死んでいるから、あっちに帰るのが本来であり、
時には心を鬼にして決断しなくてはならないと諭された。

朝起きたらちびさわがいなくなっていた。

どこへ行ったのだろう・・・?


また勝手に散歩に行った瑠璃に聞いても、一緒にいないというし、
(ちびさわは天気がいいと瑠璃と散歩に行く)

ちびさわ・・・

「ちびさわは、帰ったんだよ・・・あるべき場所に・・・」

寂しそうに言ったのは、長女だった。


どうして・・・あのちびさわが・・・

「なんでお前は冷静なんだよ!!お前、ちびさわと仲よかっただろ!!なのに・・・まさか・・・お前がちびさわを殺したんだな!!」

「・・・そうかもしれない・・・」

長女がちびさわをいないものにした。






ショックだった。






感極まって、長女の首を絞める。

じわり・・・じわりと・・・

「お前の考えることは予想がつく。どうせ自分が構ってくれなかったから、自分だって姉だから辛いのに・・・ってくだらない理由だろ!!お前、瑠璃が自分より優秀なのを根に持ってたもんな!!このガラクタ女!お前なんて瑠璃以下だ!」

「そう・・・あたしはガラクタ。優秀な瑠璃(おとうと)と違って、平凡か、それ以下でしかないつまらない存在。あなたと同じよ、美術の才能を持って生まれた妹と違って平凡・・・あるいはそれ以下に扱われた哀れな貴方と!!」


はぁ・・・意味がわからない・・・
だから何?あたしだって辛いんだよアピールか?

「あんたのやってることは、ただ自分に甘えて、弱いものにつけ込んで苦手なことから逃げているだけ。
もちろん、身体的に問題がある先輩に気を使うことは大事だけど・・・

あんた、あのブスを憎みすぎて結局大切なことを忘れてる!

ちびさわが・・・瑠璃が・・・ってあんたはそればっかり!!
『藤沢霧丸』が『藤沢霧丸』を一番わかっていないの!!」

「ほぉ、僕に楯突くのか・・・僕はあのブスみたいな自己中になりたくないだけ」

「そんなことしてたら、あんたもブスと同じになるよ!空に唾を吐いたら自分にかかるのと同じ。勘違いしないように言っておくけど、
あたしは忍たまの一年は組みたいに脳みそ空っぽになれとか人を憎むなとは言ってないから。

あたしも職場で漫画読むなんて信じられない
(小声でそんなに漫画読みたいなら京浜東北に乗って大船まで行ってろと聞こえたのは気のせいか)と思ってるし、

暇ならきになる場所を掃除しましょうって路線に持って行った貴方は立派だと思うから、
ブスは反面教師にすればいい。

あんたがその時のポジションを犠牲しない程度に元のポジションにいた時やってほしいことをやればいいし、
中耳炎になってブスに見捨てられた挙句、先輩の悪口言われた時のことを思い出してくれればいい。

霧丸がお人好しだけど根は素直で優しくていい子なのはわかってるの。
でも、それに酔っちゃダメ。

・・・まぁ、平凡な長子同士、そうなりたくなるのはお互い様だけどね・・・」

と、長女が苦笑いした。


ちびさわがなぜ消えたかは、次頁で書くとしよう。

2019.03.22 瑠璃の癒し
暇だったから、
ブックオフにヒロアカを買いに行く。

最近、なぜか知らないけど、
ヒロアカを買うのが楽しみになってきた。
アマゾンとか使えば安く買えるのだけど、
僕はアマゾンとかはあまり使わない主義なので、
18〜20巻くらいまでは中古でとの約束で我慢してもらっている。

金銭的な問題等、全てを説明した上で・・・

でも、出先ではちゃんと新品を買ってあげることも検討している。
それが最強のお土産になると、実感しているから。

だから絶対にアマゾンは使わない。


自分では読まないヒロアカだけど、
やっぱり出向いて買うっていうのは嬉しいね。
これで瑠璃が喜ぶ顔が観れると思うと・・・

そのついでに、とある本を手にする。

神風怪盗ジャンヌ


僕が小さい頃に講談の魔法少女に対抗するためにテレ朝でやっていた集英の魔法少女でな・・・
あっちがロリィタ系なら、こちらはヴィジュアル系という言葉がしっくりくる。
天使と悪魔とか・・・
内容は今は絶対にあの時間帯には放送できないなー

あの時代はよかった。マジで・・・


そんなジャンヌの単行本を、僕も買っていた時代があった。
というか、親父に買ってもらった。

でも、ある日、捨てられた。
僕が宿題をやらなかったからっていって。
取り上げならまだしも、捨てるってないだろう・・・

それ以降、買おうとしてもダメだと言われたり、
アニメを見るときも、嫌な顔で見られたりした。

それから十数年・・・
こうして文庫版として手に入れられた僕・・・

今は一人暮らしだから、
自分が好きな漫画を読んでも怒られない。
親の顔色を伺うこともない。
かといって、瑠璃に合わせて無理にヒロアカを好きになる必要もない。

つーか、
真性の漫画好きは職場のような場所で漫画を読まない、
家や電車とか静かにすべき場所で静かに読んでいるのが真性だと悟られて、
少し自信を持てた。



きっと長女あたりが気に入ってくれるんだろうな・・・と思いながら、
瑠璃にヒロアカを渡す。

「おや、霧丸さんが忍たま以外の単行本を買うなんて・・・」
と言われて、以外に思った。
そして、この作品は実はこう言うわけで・・・と言うことも説明した。

そしたら瑠璃のやつ、なんか涙流し始めてね・・・

「霧丸さん・・・辛かったんですね・・・私・・・それなのにヒロアカをバカみたいに強請って・・・」

すみません・・・

瑠璃が僕に泣きついてきた。

「いや、悪いのはヒロアカをねだったお前じゃない」

「霧丸さんの状況も考えずに、頭ごなしに説教した自分が後ろめたいです・・・

霧丸さん・・・なんで私にちゃんとそのこと話してくれなかったんですか?ちゃんといってくれれば私は・・・」

瑠璃が泣き出した。

でも、悪いのは瑠璃じゃない。
むしろ、瑠璃がヒロアカをねだってくれなかったら、僕はずっと、
忍たま乱太郎という、狭い檻に閉じ込められていることになった。
感謝すべきは、僕の方だ。

「僕の方こそ、ありがとう。瑠璃」

瑠璃はちびさわと一緒に外のミニストップでアイスを買って食べたこととか、
いろんなことを話してくれた。

ちびさわ・・・こんなよく笑う子だったんだ・・・

「これでまたジャンヌが読めるー」
なんて笑ってた・・・


ちびさわは不安がっていた。
こうして瑠璃にヒロアカを与えたりするのはいいけど、
瑠璃がバカになってしまうのではないか、
前言っていた、無断欠勤ブスみたいになってしまうのではないかと、不安になっていた。

大丈夫。

・TPOをわきまえるのが真性、TPOをわきまえないのが似非

・職場とか関係ない場所では下手にアピールしない、グッズとか持ってても下手な布教をしない(嫌がったら止める)の
が真性、逆にアピール大好きで、迷惑がっていても布教するのが似非。

・人に迷惑かけないのが真性、人に迷惑かけるのが似非。

・他を受け入れる、合わない場合でも丁重にお断りするのが真性、他を頭ごなしにディスるのが似非。

・実生活に支障を来さないのが真性、実生活を犠牲にするのが似非。

だから、漫画が好きなのは罪ではない。
悪いのは、人に迷惑をかけたり、T.P.Oをわきまえない時だけ。

「そっか、悪いことをしたり、人に迷惑かけないなら、趣味なんて勝手なんだね・・・
だったらなんで霧丸はこんな遅い時間まで起きてるの?早く寝ないと、体調崩すよ?」

と、逆に聞かれてしまった午前25時であった。

「ちびさわ」と暮らし始めてから、数日が経った。
ちびさわはどうやら長女に懐いてるらしく、よく共に行動している。

ちびさわ、今は幸せか?
と、僕が聞いた。

うん!と、笑顔でちびさわは返してくれた。


そして今日、研修で大宮に用があったので、
ブックオフに寄って、ヒロアカを数冊購入。
もちろん、自分ではなくて瑠璃のためだ。

瑠璃自身は僕が一旦帰宅した際は家にいなかったものの、
(天気がいいから散歩にでもいったのだろう)
ヒロアカを買ってくると、瑠璃が喜んでくれるので僕も嬉しくなれる。

なんでヒロアカなのかはもうどうだっていい。

それが瑠璃の自我であり、
瑠璃が人形でないことの証明になっているからだ。


瑠璃に手を上げてしまった際、
「それは虐待」
「その考えは間違っている」
というコメントを受けたり、
何人もツイッターでブロックされたりした。

ブロックされたのは、
正直辛かった。
でも、仕方ない。と諦めていた。

でも、以前両親に受けたことを再度自分が繰り返してしまい、
それは虐待。と側から見て言われたことで、

ああ、昔自分がやられたのは、立派な虐待だったんだ・・・
自分は言うほど悪くなかったんだ・・・

と実感することができたし、
その原因について探ることだってできた。

僕が瑠璃にやった事は、
側から見れば許されることではないだろう。

でも、僕は後悔してない。

たしかに中には面白半分で思念体を虐待して楽しんでいる方もいます。

それでも……中には見えない傷を抱えていて、
如何にもこうにも出来なくなって爆発してしまった方もいる。

実際に現実で迷惑かけてしまうのは良くないが、
せめて精神世界でなら、それを解決するヒントを得られるかもしれない。

だから僕は、あえて書くという手段を選んだ。
書くことでスッキリしたかった。

こんな記事あげちゃダメだ…
なんて萎縮していては、自分の本音は行き場がなくなり、
しまいには爆発する。鬱とか暴力という形で。
(実際の生物に手を上げたり、面白半分はダメ)

あと、タルパは過去のトラウマを掘り起こす行為であるという事は忘れてはいけない。

それでも…

ちびさわは、もう一人ではない。
等身大の友達がいて、
閉じ込める家族もいなくて、
とても幸せそうだ。



僕には、このサファイアを渡すだけの価値がある…


だから、ちびさわは成仏させた後は転生させる。
4人目として、僕の手元に。
今日は休みだったから、とある本を買った。
せっかく、アダルトチルドレンやインナーチャイルドについて考えるようになったのだから、
せめて一冊、参考程度の本を買っておこう。

インナーチャイルド 本当のあなたを取り戻す方法〔改訂版〕
詳細はこちら: https://www.amazon.co.jp/dp/4140805781/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_rmoKCbQBQAX1J

色々ある中で、ロングセラーと言われてる参考書。
『ポジティブになればいい』とか言われている漫画や本はたくさんあるけど、
どれも押し付け感が強かったって感じがある。

そんな中で僕が見つけたのが、この本だった。
リンクはアマゾンになっているが、
見つけたのはきちんと自分の足で本屋に出向いて・・・だ。

途中、占いコーナーにパワーストーン辞典なるものがあって興味を引いたけど、
ちょっとお値段がアレだったのでまたの機会に・・・

あと、せっかく姿を見せてくれた「ちびさわ(仮名)」の取り扱いに失敗して、
今と変わらずor今より悪くなってもいけないし、
同居人たちが変なこというorそれで同居人が傷つく(同居人たちを傷つける)のも困りモノ・・・

「ちびさわ」は今これを書いている大人の僕や他の3人の同居人とは少し違う。

藤沢家の思念体で唯一依り代を持たない尚且つ、最も力が強く、危険な思念体だ。

・・・というのは、最初は、この「ちびさわ」も、3人と同じような扱いを取ろうとしたが、
敬い過ぎてしまえばわがままな存在になってしまうし、
万が一、未完全の状態で憑依を再度されてしまえば、
現実世界でも支障が出てしまうことにつながるし、
他の3人は何のために生まれてきたの?とまたややこしい展開になりかねない。

あくまで「ちびさわ」は過去に死んだ人間の亡霊。

死んだ人間の魂は「成仏」からの「転生」するのが普通であり、
死んだ「ちびさわ」を成仏させず、そのまま精神世界に置いて甘やかす行為は、
俗にいう「壊れた自分に酔っているメンヘラ(Twitterの病み垢の大半がこれ)」になる。
行く行くは「ちびさわ」の未練を断ち切り、自らが成仏するのを手伝う・・・といった方が無難だろうか?

ただし、それを「ちびさわ」に悟られないようにしなくてはいけない。
「ちびさわ」に圧をかけるのも、逆効果だ。
せっかく出てきたのに、まだ黄泉の国に行きたくないなんて駄々こねられて籠もられては、水の泡だし、
「はいはい、君は死んでるからさっさと黙ってあの世に行こうねw」なんて言われても、納得できないだろう。

むしろ、それをしようとしたから、今までうまくいかなかった、
瑠璃に手を上げてしまった・・・ということになる。

・・・おっと・・・ちびさわが何してるんだと横から覗いてきているからホワイトデーのお返しのお菓子で釣ろう。



おい長女!!「霧丸は危ないサイトみてるんだよー」とかいって困らせるのはやめなさい!!

今日、某所でチョコクロ10個(!!)平らげてた瑠璃がゴミ見る目で見てるから!!


・・・という連中はさておき、
相方が今日、こんなことをいってきた。
「俺をサファイアじゃなくてアクアオーラにしてくれないか?」と。

散々サファイアねだっておいて、今更何ぬかしてるんだこいつ・・・と思いつつ、
ゆっくり話を聞く。

どうやら相方は、瑠璃が生まれて、9月のラピスラズリになった時、
自分が消えてしまう、自分は瑠璃より下なんだ、でも瑠璃に負けたくないって思うようになって、
それ以上の存在になるために、
高価で強力かつ、確実に9月の誕生石と言われているサファイアを強く願った。

でも、実際にサファイアになってみると、
サファイアが強力かつ冷たくて合わず、苦しむようになっていた。

でも、サファイアを望んだのは自分だし、
瑠璃に僕を取られまいと耐えていたとか・・・

そもそも、サファイアは9月の誕生石だからという理由で選んだのは、
浅はかであり、自分でない。

気に入ったものでなければ・・・ということに気がつき、
最初に僕がプレゼントしてくれたアクアオーラにまた戻りたいという結果になったわけだ。

そういえば、相方の元ネタになったネトゲのキャラの名前も、
とあるアニメのアレンジだったな・・・と、今更ながらぼそっと思う。

そう。相方もまた、
自分が作ったものはダメだ・・・という自己否定から生まれ、
自分を守っていた物の具現化だったのだろう。

それがこうして、
本当に自我を持ち、ありのままになろうとしてる。


ああ不思議だ・・・
本当の相方は、どんなやつなんだろう・・・


で、空いてしまったサファイアは、
もしも自分がふさわしいと思った相手に、
これこそ本当の相方だと思ったやつに渡せばいい。
それまでは、丁重にしまっておけばいい。といわれたので、
その通り、しまってある。

いつか、誰かがサファイアになる日が来ると想像しながら・・・